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JB64より販売台数が極端に少ないJB74。
現在ではオーダーをかけても2年待ちという状況だ。
様々なチューニングがデータ収集が困難なため遅れ気味だが、ここにきて急展開。
エンジン系、サスペンション系共に新たなメニューが続々と登場しているのだ。
今回の新型ジムニーシエラでは、歴代最大排気量である1500ccのエンジンが搭載された。
DOHC16バルブ吸気VVT搭載の、K15B型というエンジンだ。
このエンジン、現状国内では他に搭載されている車両がない。
最大出力は、102ps/6000rpm、トルクは、13.3㎏m/4000rpmというスペックとなる。
発売当初の生産予定台数がJB64より大幅に少なく、本来輸出メインの車両だった為、国内での流通が極端に少ない。今現在でも新車の納期は2年と言われている。
そんな希少なシエラだが、徐々にユーザーは増えている。
車体重量は、JB64の同一レイアウトに対して30キロ増に抑えられている。
出力はJB64の64psにプラス38ps。
この数値はかなり魅力的。
しかし、NAエンジンというのはファインチューンでのお手軽出力アップは厳しい。
基本的にチューニングパーツはマフラーがメインとなる。
実は、JB74のマフラーレイアウトとJB64のマフラーの取り回しは共通。
その証明として、近接騒音規制を1種類のマフラーで取得しているメーカーが存在する。
こうなると、マフラーに関しては選択肢がかなりある。
すでに、ノーマルバンパー仕様とショートバンパー仕様のアップタイプのマフラーを選ぶ事ができる。
アメリカで19年に行われたSEMAショーなどでは、JB74にボルトオンターボを搭載したモデルが出品されていたが、まだ現実的とはいえない。
ワンオフ系のチューニングでは様々なアプローチはある。
しかし、それは一部のマニアの話。
JB64と同じく、ECUの解析にアプローチしている業者は数多くあるのだが、日本国内で、JB74の解析ができた業者はまだ数件。
そのデータにジムニーショップが協力し、使用条件に合わせたリファインを行い、近日製品化という情報もゲットしている。
その仕様はJB64での実績を元に、競技使用とストリートでの気持ちよさを追求した内容。
販売予定を公言しているショップはハイブリッジファーストだ。
近日発売予定の触れ込みで、ネットに発表したスペックはノーマル出力100.63ps、トルク13.77㎏mに対して、コンピューター書き換え後は出力109.55ps、トルク14.72㎏m。
馬力で9ps、トルクで1㎏mのアップ。グラフデータを確認すると全回転域で出力、トルク共に上回っており、更に高回転で伸びる特性を手に入れている。
出力のピークは6000rpmでトルクピークは3800rpmとなっている。
この数値は、早めのシフトでもトルクを使って車速が伸びていき、回転を引っ張るとさらに速いという事。
このコンピューター自体かなり楽しみだが、解析が終了したということは、更に可能性が広がる。今後が楽しみだ。
現在のところ、74シエラの場合はマフラーでのチューニングがメインとなる。ハイブリッジファーストのジェントルマフラースマートは取りまわしを右から左出しに変更している。
コンピュータの書き換えは74のエンジンチューンでも主流になっていくだろう。各ショップのセッティングは走りはかなり変わる。
こちらもハイブリッジファーストのスロットルコントローラー。モードは全部で3モード。JBシエラのMT車にもAT車にも対応する。
NAGバルブはエンジン内部に発生する圧力をコントロールするバルブ。大気圧付近に保つことでピストンもクランクも動きやすくなり、結果エンジンの出力と燃費の向上につながる。
ハイパーレブ Vol.241 スズキ ・ ジムニー &ジムニーシエラ No.6(2019/12/26)より
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