ハイエースタイヤ選びガイド


車検対応


ハイエースのタイヤ選びで気になるのが車検。

商用車なので重量や荷重などの関係で乗用車用とは違う規格があるのだ。

車検前に慌てたりしないためにも、その内容をチェック。

タイヤ選びの参考にしよう!


195/80 R 15 107 / 105 L LTの表記の場合


1 タイヤ幅(195)

タイヤの幅をミリ単位で表したもの。


2 偏平率(80)

タイヤの断面幅に対するタイヤの高さの比率。

この数値が小さくなればタイヤのサイドウォールは薄くなる。


3 構造記号(R)

タイヤの構造を表す記号でRならラジアルということ


4 リム径(15)

このタイヤに合うホイールのリム径をインチで表記。


5 ロードインデックス(荷重指数)(107/105)

1本のタイヤが耐えられる重さを表す数値。

107は単輪、105は複輪での荷重指数を表す。

ハイエースの場合は車検時この数値が重視される。


6 速度記号(L)

タイヤが耐えられる最高速度を表す記号で、Lは120km/h、Nは140km/h、Rは170km/h、Sは180km/h、Tは190km/h、Vは240km/hまで対応。


7 用途記号(LT)

LT(ライトトラック)=小型トラック用の意味で、日本やアメリカのタイヤ規格。

LTと同様なのがヨーロッパのタイヤ規格「ETRTO(エトルト)」におけるC(コーマシャルビークル)規格の商用車用タイヤ。


ハイエースはバン(貨物)、ワゴン(乗用)共に、もともとの車両総重量が重いことに加え、バンなら850~1000㎏の荷物が、ワゴンなら10人分、コミューターなら14人分の体重が加わり、トータルで約3・5トンから4トンほどの重さになる。


そのためバン、ワゴン関係なく195/ 80 R15107/105L LTという小型トラック用タイヤが標準装備されている(ジャストローを除く)。


この小型トラック用タイヤ(LTタイヤ)は、ハイエースの重さに耐え、安全な走行を実現するためのタイヤで、一般的な乗用車用タイヤに比べ空気圧は高め、ゴムも硬いため、乗り心地や走行性能では乗用車用タイヤにかなわないのが実際のところ。


バンの場合は貨物となるので、純正装着されているLT規格(日本やアメリカの小型トラック用タイヤ規格)や、C規格(ヨーロッパの商用車用タイヤ規格)のタイヤじゃないと車検はNGとなっている。


これは車重や積載物の重さに耐えるロードインデックス(荷重指数)を持ったタイヤじゃないとバーストなどの危険性があるためだ。


ただ、ドレスアップ人気の高いハイエース向けのタイヤには、インチアップしても車検OKなLT&C規格のタイヤが、各メーカーからリリースされているのがスゴイところ。


現在ではLT&C規格のタイヤは15/16/17/18インチがラインアップされているため、車検対応18インチまでとなっている。


ワゴンは乗用車なのでロードインデックスをクリアしていればノーマルラジアルでもOKという説もあるが、純正タイヤはLT規格で、車重も重いことから、ノーマル同等じゃないとダメという見解の陸運局もあるようなので、車検時は事前に確認した方が安心だ。


とはいえスタイル重視で20インチを装着しているオーナーが多いのもハイエース。


20インチタイヤは大口径化による見た目の迫力アップで人気だが、荷重指数がノーマル同等のものがないため車検はNGとなる。


装着の際にはハイエースに強いショップでよく相談してから購入することをオススメする。




写真はハイエースのノーマルタイヤ。「195/80R15107/105L LT」のLT 表記が表すようにライトトラック用タイヤが標準装着されている。




写真はノーマルから2インチアップの17インチのスタッドレス。


スタッドレスにも車検対応のC規格タイヤがある。

LTタイヤ同様にロードインデックスも問題なし。


ロードインデックス(荷重指数)とは…?


ハイエースは、ヘビーウェイトなクルマなので、乗用車用タイヤに比べ、耐荷重性、耐摩耗性などに優れたLTタイヤが標準装備されている。


このLTタイヤやCタイヤのサイズ表記には、107/105といった数値が含まれるのだが、この数値がLI=ロードインデックス(荷重指数)と呼ばれるもので、1 本のタイヤで何㎏の重さまで耐えられるかを表している。


ロードインデックスはタイヤメーカーのホームページやカタログで確認可能。


ちなみにロードインデックスが107 の場合、タイヤ1 本で975 ㎏、105は925 ㎏までOKということ。


車検証から実際に1 本のタイヤにかかる軸重を計算すると、純正タイヤのロードインデックスよりも低くてもOKな数値となるのだが、陸運局の検査員によっては純正タイヤのロードインデックスと同等かそれ以上でないとNGになる場合もあるので気をつけよう。



ハイエースのノーマルタイヤ(195/80R15)のロードインデックスは107/105。


車検時は同等かそれ以上が求められることも。


ハイエースは ホイール選びにも注意 が必要!


ホイールを交換した時に、ホイールを見るとリムの部分にJWLやVIAといった文字が刻印されているのが見えるはず。


JWLは乗用車用の軽合金ディスクホイールの技術基準を表し、このマークがないと保安基準に適合していないということで、車検に通らない。


VIAはJWL、JWL-Tに適合した商品かどうかを、第三者公的試験機関である「自動車用軽合金ホイール試験協議会」が確認するもので、合格したものにはVIAマークが付く。


乗用車となるワゴンの場合はJWL&VIAでOKだが、貨物車となるバンの場合はトラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準であるJWL-Tの刻印がないと保安基準に適合していないということで、車検に通らないので、ホイール選びをする場合は気をつけよう。




JWL-Tの刻印。

JAPAN LIGHT ALLOY WHEEL TRUCK&BUS の略で、トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準を満たしたホイールであることの証。


ハイエースの 鉄板人気サイズ



































ホイールタイヤ
15インチFR15×6.0+33195/80R15 107/105L LT
16インチFR16×6.5+38215/65R16C 109/107R
17インチFR17×6.5+35215/60R17C 109/107R
18インチFR18×7.0+38225/50R18C 107/105R
20インチFR20×8.0+32225/35R20

ハイエースの定番人気はホワイトレタータイヤ



ハイエースは100系の時代からスポーティなホイールにホワイトレタータイヤの組み合わせが人気。


それは現在でも同じで、車検対応のC規格タイヤでホワイトレター仕様のものが一番人気だ。


C規格&LTタイヤでホワイトレターがあるのは、ファルケン・W11、グッドイヤー・ナスカー#1、トーヨーH20、ヨコハマ・パラダ、マッドスター・ラジアルMT、オーレンカウンター・ニューストリートOG-20など。


オフ系タイヤ にも車検対応タイヤあり!



最近ではハイエースをアゲスタイルで楽しんでいる人も多いのだが、その足もとに欠かせないのがゴツゴツパターンのオフ系タイヤ。


オフ系タイヤでも車検時はロードインデックスがポイントとなるのだが、純正タイヤよりも高いロードインデックスのオフ系タイヤもあるので安心だ。


例えばマッドスターのラジアルM/T。


215/65R16C109/107Rという車検対応のC規格タイヤ。


ロードインデックスは純正の107/105よりも高い設定だけに心強いことこの上なし。


スタイルRV Vol.140 トヨタ ハイエース No.29より



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情報提供元: ドレナビ
記事名:「 安心の車検対応ってどんな規格? ハイエースのタイヤ選びガイド|200系ハイエース カスタム