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6月に登場したジュークはセールス好調。それをさらに後押しすべく追加投入されたジュークターボはスポーティな走りを旨とする楽しみなモデルだ。
内・外装はNAモデルとほぼ同一だが、2・5ℓ並の動力性能を1・6ℓで発揮する190ps/24・5㎏︲mのMR16DDT型ターボユニットにシンクロレブコントロールと6速MTモードを備えたエクストロニックCVTの組み合わせ。
専用チューンのサスペンション。そして今回の取材車でもある4WDに採用したトルクベクトル付きのオールモード4×4iと、ザッと仕様を眺めただけでもNAモデルとは大違い。
まずはインテリジェントディスプレイのドライブモード選択ボタンから「ノーマル」を選択し、ごくフツーに走り出そうと思ったが、ここはやはりCVTがステップ変速制御を行いシフトアップ感を演出してくれるという
「スポーツ」をチョイス。要はCVTでありながら多段ATのようにギア間のメリハリを入れてくれるといった制御だ。
早速、道路状況を見計らいつつドンッとアクセルを踏んでみると、これが面白い。多段ATのようなシフトアップ毎にクンッ、クンッという明確なメリハリ感に比べれば圧倒的にシームレス。いうなれば、あえてわずかばかりのラグをつくってメリハリを発生させているかのような感覚なのだが、加速中に走りのリズムを生んでくれることが通常のCVTフィールとは大きな違い。
加えてシフトダウン時に入るブリッピングコントロールのレスポンスが良く、コーナーひとつ、交差点さえも楽しく走れるし、楽しみたくなるほどだ。もちろんターボパワーによる速さは十二分。中・高速域からのもう一段の加速はシャープだし、ピックアップトルクも力強い。
このパワー&トルクに対して、足まわりはしっかりと接地性を保ち破綻を感じさせない。また、トルクベクトル付きオールモード4×4iを「4WD︲V」モードにして走ると、高速コーナーでアクセルを踏み続けてもアンダーステアが顔を出すことはまずもってなく、修正舵を入れずとも走れてしまう。
「スポーツ」モードで手応えが増すパワステフィールも良好だ。反面、乗り心地は全域で少々硬めに感じられ、特に遅い入力に対してはもう少しダンパーストロークが欲しいと感じるシーンがある。それでもスポーティな走りの魅力が十分にカバーしてくれる範囲だ。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年11月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]