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現在、自動車レースの最高峰であるF1のパワーユニットは、排気量1.6リッターのV型6気筒ターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたものが使われています。最近はスピードアップにつながるレギュレーション変更により、コースレコードを更新する機会が増え、目を見張る速さを実現しています。その一方で、いわゆるエグゾーストノートは低音の籠った音となり、イマイチ迫力に欠けるのは否めません。
また、電気モーターを動力源としたフォーミュラEは、環境性能に優れた次世代のモータースポーツとして、参戦するメーカーが増えています。ただ個人的には、フォーミュラEのレースを最初に見たときの衝撃がいまだに忘れられません。レースといえば高回転域で回る迫力のエンジンサウンドが染みついているだけに、電気モーターの「ヒューン」という音しかしないレース風景は、まるで実車版の「タミヤRCカーグランプリ」を見ているようでした。いくら速くても、いくら激しいバトルがあっても、エンジン音が伴わないと感情移入できない自分がいたのです。