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今回撮影したエスコートは、1995年から2004年まで生産されていた、第6世代にして最終型となった3ドア・ハッチバックモデルです。基本的には、第5世代からのプラットフォームを引き継いでいて、ほとんどのメカニズムはそのまま使われています。外装はかなり丸みを帯びたスタイリングに変更されていて、以前のエスコートのイメージはほとんど残っていません。
一方で、全長約4.1m、全幅約1.69mのコンパクトなボディサイズは、先代からあまり大きくならずに引き継がれていて、エスコートの美点のひとつとなっています。もともとエスコートは、初代モデルからコンパクトなボディがセールスポイントでした。普段あまり大きな荷物を運んだり、人を乗せたりしない人々にとって、コンパクトな3ドアハッチバックはまさに「ちょうどいいサイズ」だったのでしょう。
エスコートは代々、ボディバリエーションが豊富ですが、第6世代も例外ではありません。3ドアのハッチバックを基本に、5ドアのハッチバック、4ドアセダン、5ドアのステーションワゴン、3ドアのバン、2ドアのコンアーチブルと全部で6モデルが準備されました。ドイツで今でもよく見かけるのが、3ドアのハッチバックと、2ドアのコンバーチブルです。2ドアのコンバーチブルは、中古車市場において他社製オープンカーよりも比較的安価に流通しているため、手頃なコンバーチブルとして現在でも一定の人気があるようですね。