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平成26年10月に誕生した「K☆スター・ライナー」。千葉・東京と関西間を結ぶ、大阪神戸線と奈良線で運行しています。この度、これまでの天井デザインを一新。さらに車両の設備や機能、安全装置をブラッシュアップし、お披露目となりました。
ちなみに「K☆スター・ライナー」という名称は平成26年に開催された「京成バスお客様感謝フェスティバル」で募集。287名の応募者の中から決定したのだとか。
“夜行バス×プラネタリウム”という斬新な発想で、まったく新しい空間の演出に成功した「K☆スター・ライナー」。「移動中に特別感を味わいたい!」という方にはピッタリです。
さっそく車内最大の見どころ、プラネタリウムをご紹介しましょう。
真っ暗な車内では、天井にブラックライトの星空が広がります。繊細に描かれた夜空のおかげで、本物のプラネタリウムへ足を運んだような感覚!
「K☆スター・ライナー」は、今回新型車両を2両導入し全部で5車両(予備車両を含む)となりました。「北半球の星空」「南半球の星空」「惑星の空」「オーロラの降る星空」など、乗車するバスによって違うデザインが施されているのもポイント。乗車のたびに違う雰囲気を楽しめるのも嬉しいですね。
バスの天井をプラネタリウムにするというアイデアを実現させるためには、たくさんのご苦労があったようです。なんとバスの天井部分をそのまま名古屋へと送り、職人さんに手作業で一つずつ仕上げてもらったのだとか。
ぜひリクライニングシートを利用して堪能してみてください。ちなみに、車内の窓側座席にカーテンがついているのですが、カーテンの隙間からも星空を楽しむことができますよ。
しかし! バスユーザーにとって一番の心配事は「プラネタリウムが明るすぎて、眠れないのでは?」ということ、ですよね。でも大丈夫。乗車してから最初のパーキングエリアの休憩時間までがブラックライトの点灯時間。その後の深夜の時間帯は真っ暗な空間でぐっすり休むことができます。
ここからは気になる車内設備と乗り心地をご紹介していきましょう。座席は3列独立シートで、窓側の席にはカーテンがあるため、個室のようなプライベート空間を作れます。隣の人を気にしながら乗る4列よりも一層リラックスできます。
座席と座席の間は一定の距離があり、通路が通りづらいということがありません。
座席のリクライニングは、かなり楽な体勢にできるほど倒れてくれます。レッグレストとフットレスト付きです。しかもフットレストを下げた状態にすると、前席の下に空間ができ、そこに足を入れて伸ばすこともできます。
実際に着席し、リクライニングを倒してみて発見したのは、ヘッドレストの柔らかさ。多くの夜行バスのヘッドレストは、ある程度の硬さがあるため、調節の仕方によっては到着時に「首が痛い!」という経験をした方もいると思います。同バスのヘッドレストは柔らかめのため、首への負担も少なくぐっすり眠ることができます。
気になるトイレは、こじんまりとした空間で清潔感バッチリ!
驚いたのは、流水音が流れる設備もあるということ。
今回、乗車してみて感じたのは、「K☆スター・ライナー」なら長時間の移動中でもデートや遊び感覚で楽しめるということ。
彼氏と乗るのもよし、友達と乗るのもよし、リラックスしたいおひとりさまの利用もよし。すべてのバスユーザーの方にトキメキを与えてくれる、そんな素敵な夜行バスでした。
(トキエス)