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黒部ダムなどを介して長野県と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」にはトロリーバス運行区間が2つあるが、1964年の同ルートの開設とともに運行開始した関西電力の関電トロリーバス(扇沢―黒部ダム間)は今シーズン最終日である2018年11月30日をもって運行を終了。来年4月のシーズン開始から電気バスに置き換わる予定である。
トロリーバスの車両更新時期を迎え、電気バスの技術進化を踏まえ、施設を含めて維持コストの低い電気バスに代替するもの。これにより日本のトロリーバスは、同じ立山黒部アルペンルートにある立山トンネルトロリーバスだけになる。
電気バスは7月に1号車がお披露目された。日野KVディーゼルバスをベースに電動化されたもので、国内の電気バスでは初めて、急速充電用のパンタグラフを備える点が大きな特徴である。
電気バスの詳細ならびに関電トロリーバスの現況は「バスラマインターナショナル No.169」をご覧いただきたいが、電気バスの活躍を期待する一方、半世紀以上にわたって走り続けたトロリーバスの引退は実に寂しいものがある。
そのほか、バスラマ No.169では、台湾最新バス事情や、徳島県西部で路線バスを運行する四国交通への訪問レポートなどを掲載している。
(バスラマインターナショナル)