1台にたった3席!プレミアムドリーム号「プレミアムシート」で、テレビを観ながら自宅気分のバス移動
ざっくり、こんなバス
- 1台にたった3席しかない「プレミアムシート」に乗車
- カーテン仕切りのプライベート空間で、乗客の動きが気にならない
- 広々シートでテレビ鑑賞ができてくつろぎ三昧
西日本JRバスの高速バス「プレミアムドリーム号」に、東京から奈良まで乗車しました。今回の座席は、1台にたった3席しかない「プレミアムシート」。
広々としたシートでテレビ鑑賞もできて、まるで自宅にいるかのような空間でした。
東京駅八重洲南口のバス乗り場へ。地下鉄で行くなら京橋駅が便利
プレミアムドリーム11号には、東京ディズニーランドと東京駅八重洲南口から乗車できます。今回は東京駅八重洲南口から乗車しました。
東京駅八重洲南口のバス乗り場に地下鉄で行くなら、東京メトロ銀座線の京橋駅から行くのが便利です。丸ノ内線の東京駅から行くと15分ほどかかってしまうのに対して、京橋駅からなら5分ほどで行けるんです。
地上に出たら右に曲がり、そのまままっすぐ進むと、東京駅八重洲南口が見えてきます。
途中にセブンイレブンとファミリーマートがあるので、ドリンクや軽食などバス車内で必要になるものはここで買っておくとよいでしょう。
22時過ぎにバス待合室内の売店を見たら、おにぎりは残り10個、サンドイッチは残り2パックしかなかったので……。
東京駅八重洲南口に到着。
待合室内や乗り場周辺にある発車案内を見て、乗り場の場所を確認します。この日、プレミアムドリーム11号は9番乗り場から発車しました。
プレミアムシートはバス1階に
出発10分前の22:00に、2階建てバスのプレミアムドリーム11号が到着しました。
乗降口はバス前方ではなく、中央にあります。並ぶ場所を間違えそうとも思いますが、乗り場に乗車位置の案内があるので問題ありませんでした。
プレミアムシートは1階にあります。その数、わずか3席!
それぞれの席にカーテンがついています。加えて、運転席と座席、座席と乗降口の間も、それぞれカーテンで仕切られています。プライベート空間がしっかり確保されていると感じました。
座席の幅は60cmと広々! 椅子の上には、ブランケットが2枚置いてありました。
プレミアムシートの座席と設備をチェック
バスは定刻通り、22:10に東京駅八重洲南口を出発しました。まずはシートをチェックしてみましょう。
プレミアムシートは最大156度までリクライニング可能。レッグレストもついています。リクライニングをフルに倒し、レッグレストを上げきると、フラットに近い状態になります。
さらに、フットレストもついています。フットレストの中に脱いだ靴を入れて、早速足を伸ばしました。足を伸ばせると、バス移動がいっそう快適になりますね。私はもう少し足を高くしたかったので、ブランケットを1枚下に敷いて高さを調節しました。
首あては可動式です。自分に合う高さに変えられるのでありがたいです。
窓側には、ドリンクホルダーと折りたたみ式のテーブルがあります。網ポケットには、スリッパやバスの利用案内などが入っていました。
コンセントもついているはずなのですが、乗車してしばらくの間なかなか見つけられず……。
結局、網ポケットの裏側にありました。網ポケットのパンフレットに隠れていたので見つけづらかったんですね。
ひと通りシートをチェックしたので、テレビを観ながらくつろぐことに。バス出発から10分間ほどあるアナウンスが終われば、テレビを自由に観られるようになります。座席備え付けのヘッドホンをつけて、好きなチャンネルに変えて……まるで自宅にいるような気分に。
22:40に消灯しますが、その後もテレビを観ることはできます。私も最初の休憩まではずっとテレビを観ていました。
ただ、座席がカーテンで仕切られているとはいえ、テレビの光が気になって眠りづらい人もいるかもしれません。後方の席だと、前の人がつけているテレビの光がカーテンから漏れてきます。
こればかりは、カーテンの上部が網目になっているのでやむを得ません……。真っ暗にして眠りたい人は、アイマスクを持参して眠るときに着けるのがよいでしょう。
プレミアムシートの乗り心地は、好みが分かれるかも
最初の休憩は足柄SA。23:40から20分間でした。出発前の人数確認はないそうなので、時間は厳守しましょう。
個人的には、トイレに行きたくなくてもこのタイミングで一応行っておくのをおすすめします。特に女性には、このタイミングのトイレを強くすすめたい!
バス車内にもトイレはあるのにすすめる理由は、車内のトイレの広さが人によってはかなり窮屈に感じそうだったから。それと、トイレの横にある私の席から、ドアを開けたり水を流したりする音がほんのわずかですが聞こえたからです。
さて就寝。
座席幅が60cmと広いので、かなり自由に寝る体勢を変えられました。レッグレストとフットレストもあるので、脚も伸び伸び。自由な体勢で眠れる点で、確かにプレミアムシートだ!と感じました。
ただ、高速バスに多いハイデッカー車両と比べると、2階建てバスの1階席は地面から座席までの高さがないせいか、走行中の揺れを直に受けやすいと感じました。
「揺れるなぁ」と一度感じるとしばらく気になってしまい、熟睡するまでに時間がかかってしまいました。プレミアムシートの眠り心地をどう感じるかは、バスの揺れに敏感かどうかなどで個人差が出てくると思います。
予定より早くJR奈良駅東口に到着。朝の過ごし方は事前に考えておこう
2回目の休憩は三重・御在所SAで3:30から20分間。予定より1時間早かったです。
京都駅烏丸口には5:15、高速京田辺には5:45にそれぞれ到着。いずれも予定から25分程度早い到着でした。
到着地が近づくと、テレビ画面でも案内が表示されます。ちなみに、早朝にテレビを観ようとしたのですが、電波が弱かったようで視聴できませんでした。残念……。
JR奈良駅東口には、6:25に着きました。到着予定時刻は6:50だったので、こちらも25分ほど早い到着でした。
6時半頃のJR奈良駅近辺で、すぐにでも朝ごはんを食べたい人は、モスバーガーやなか卯へ。7時になると他のお店も開くので、朝食の選択肢が広がります。
▼奈良駅の周辺情報はこちら
春日大社・東大寺への玄関口「JR奈良駅・近鉄奈良」 コインロッカー、カフェ、漫画喫茶をご案内!
私は早々に奈良観光をすることにしました。
朝一番の奈良市街は王道の観光地でも人が少ないので、気の赴くままに散策できます。早朝散策は、東京から直行で行けて、かつ早朝に着く高速バスを使ったからこそできる奈良の楽しみ方ですね。
今回は、プレミアムシートに乗車しましたが、「ドリーム号」では、東京ディズニーランド発着の4列シートのバス便も新設されています。
関西、北陸からリーズナブルに移動できるので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
関西・北陸発着「ドリーム号」が東京ディズニーリゾートへの乗り入れを2/1から開始
「プレミアムドリーム号」プレミアムシートの運行路線
「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
※2020年8月時点で運行している路線です
※設備は都合により変更されることがあります
※他のバス会社と共同運行している路線は、乗車日によって車両が異なります
※取材協力/西日本JRバス
(松本沙織)