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バス旅の魅力を“音”で感じる番組「バス旅スト」。
“バス旅スト”とは、普段住み慣れた街から遠く離れたあの場所へ、バスに揺られて自由気ままな旅をする人のことです。
前回、西鉄バスと九州産交バスが共同運行する高速バス「ひのくに号」で、熊本県へと向かいました。
5月20日のオンエアでは、熊本市内の観光も楽しみながら、日本三大名城のひとつ「熊本城」を訪れます。
高速バス「ひのくに号」に乗り、熊本城を目指して福岡空港から熊本交通センターへ向かいます。
目的地である熊本城にたどり着くまでの間、熊本市内の観光も楽しむことができます。
はじめに見えてきたのは、バス停からすぐの「サンロード新市街」。
日本一幅の広いアーケード街で、映画館や飲食店が多く集まり、繁華街となっています。
アーケード街を抜けた通町(とおりちょう)には、「電停」という路面電車停留場があります。
この場所は、路面電車の背景に熊本城の天守閣を眺めることができる、人気の景観スポットのひとつ。
現在熊本城は2016年に発生した熊本地震の復旧工事により、天守閣全体がシートに覆われていますが、徐々に工事は進み、2018年4月末には復元されたシャチホコが天守閣の上に設置されました。
さらに道を進み、今度は熊本市役所前にある「城見の水」へ。
熊本は火山が多いことから「火の国」と言われる一方で、湧水が豊富で「水の都」とも言われています。
街の至る所で阿蘇山からの伏流水が湧きあがることから、親水施設が所々に設けられ、100%天然地下水のおいしい水道水を味わうことができます。
水飲み場の目の前には市電が走っており、通りを挟んだ先には日本で一番長い242mある長塀(ながべい)や坪井川があったりと、熊本らしい風景を眺めながらひと休みできる、ちょっとした隠れスポットになっています。
冷たい100%天然地下水を飲んでひと休みしたら、熊本城の復興見学ルートを歩いて加藤神社へ向かいます。
熊本の礎を築いた加藤清正は虎退治で有名な戦国武将ですが、熊本の人たちは、 親しみを込めて「せいしょこさん」と呼んでいます。
その加藤清正を祀っている加藤神社が、今、熊本城の天守閣を一番間近で眺められる場所となっています。
日本三大名城のひとつ「熊本城」。
熊本城が本来の姿を取り戻すまでに、少なくともあと20年はかかると言われています。
震災から2年経っても尚、復旧作業が間に合っていない場所も多いですが、元に戻っていく城の姿を見られるのは今しかありません。
熊本らしさを味わえる市内や熊本城の堅牢な佇まいを見に、ぜひ「ひのくに号」で熊本観光をしてみてはいかがでしょうか。
(バスとりっぷ編集部)