【ネタバレ注意】「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第17弾(岩手県 宮古〜新潟県 瀬波温泉)4日間のルート・スポットまとめ! 移動距離は?
ざっくり、こんなルート
- スタートは岩手県の宮古、ゴールは新潟県の瀬波温泉
- 太平洋沿岸から日本海を目指す
- 奥羽山脈越え必須の難ルート
10月9日(土)に放送された「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第17弾。今回は三陸海岸沿いの岩手県の宮古をスタートし、新潟県の瀬波温泉を目指します!
3泊4日でゴールにたどり着けたのでしょうか?
1日目 盛岡を目指して2階建てバスに乗車! 奥羽山脈をいつ越える?
岩手県の宮古駅で3人に告げられたゴールは新潟県の瀬波温泉。三陸海岸にある宮古から、奥羽山脈を越えて日本海を目指すという難ルートです。
宮古から瀬波温泉までのルートで考えられるのは3つ
(1)太平洋沿いを南下し仙台を目指し、そこから西の日本海へ向かう
(2)西方面の盛岡へ行き奥羽山脈に沿って南下し、仙台経由でさらに西へ進む
(3)盛岡へ行き、さらに西の秋田まで行ってから南下する
東北地方の真ん中にそびえる奥羽山脈をどのタイミングで超えるかがカギとなりそうです。
情報収集の結果、まずは盛岡を目指すことに。バス旅シリーズ初の2階建て車両に乗り、いざ盛岡へ。「こんなバス見せられたら乗っちゃいますね」と羽田さん。車窓からの眺めも良く、気分も上々です。
盛岡で情報収集の結果、田沢湖方面の西ルートはバスが繋がらない可能性があるため、南下するルートを選びます。日詰からは気温30度を超える残暑の中、5kmほど徒歩移動し、志和口で花巻の先、北上まで行くバスに乗車します。バスの中で、奥羽山脈をいつどこで超えるか地図を頼りに探り、横手へ行くルート、平泉経由で新庄へ行くルート、さらに南下し仙台経由で山形へ行くルートの3ルートを候補としました。
北上で情報収集すると西方面の横手へは、土砂崩れがあり道が通行止め。南方面の一関を目指すべく、金ヶ崎行きのバスに乗ることにしました。金ケ崎からは水沢へ。そして水沢から前沢、前沢から一関はそれぞれ最終バスに乗れたので、この日の目標、一関まで行けました。前沢から一関のバスでは、世界遺産の中尊寺を眺められるはず…でしたが、外はすでに暗く、神田さんが目を凝らして車窓を眺めていました。
宮古駅前 | 8:50発 |
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バス約1時間30分 | |
盛岡駅 | 11:20発 |
バス約1時間5分 | |
日詰駅前 | - |
徒歩約5km | |
志和口 | 14:10発 |
バス約1時間15分 | |
北上駅前 | 16:40発 |
バス約30分 | |
金ヶ崎本町 | 17:19発 |
バス約20分 | |
水沢駅前 | 18:20発 |
バス約40分 | |
イオン前沢店 | 19:25発 |
バス約40分 | |
一関駅前 | - |
■1日目に立ち寄った主なスポット・お店
ポレール
- 住所
- 北上市大通り1-2-12
- TEL.
- 0197-64-3957
- 予算
- 朝昼~¥999夜~¥999
- 営業時間
- [月~日] 9:30~21:30 ランチ[土日祝日除く] 11:30〜14:00
- 定休日
- 不定休
ホテル 松の薫 一関
2日目 およそ100kmの長距離移動! バスで奥羽山脈越え
1日目の一関に到着した時には、路線バスの運行はすべて終了し案内所も閉まっていたため、2日目の朝からさっそく情報収集。バスの運転手さんに聞き込みをすると、西方面の須川へ出てもその先のバスはないとのことで、南下して栗原を目指すことにしました。栗原へ行けば、さらに南方面は古川・仙台まで、西方面は鳴子までバスがあることも判明。栗原行きのバスの中で、岩手県から宮城県への県境超え! この旅初めての「ぴょーん」。栗原から古川へもスムーズにバスを乗り継ぎます。
ところが、古川に着くと案内所がありません。情報が少ないためミヤコーバスの営業所へ行って情報収集。西の奥羽山脈越えのルートは鳴子温泉までのバスがありますが、その先のバスはなく、鳴子温泉から赤倉温泉まで歩けばその先のバスが繋がりそうとのこと。
一方、南下するルートは、細かくバスを乗り継げば仙台までは行けます。こちらのルートのほうが鳴子行きより1時間早くバスに乗れます。
神田さんと田中さんは、鳴子温泉から赤倉温泉まで歩くとしても峠越えができるなら早めに峠越えしておいたほうがいいと考えます。一方、羽田さんは山形へ向かうバスは少なくないのでは? 歩いて時間をロスするよりも南下している途中で山形行きのバスを見つけたほうがいいと言います。
3人が出した結論は…、鳴子温泉を目指し、赤倉温泉まで歩くルートを選びました。「粘るほどの材料がない」と羽田さん。鳴子行きの次のバスまで約1時間。歩くことに備え、唐揚げ弁当を購入し駅で腹ごしらえです。しかし駅で再び運転手さんに聞き込みをしてみると、なんと仙台まで行けば、そこから新庄へつながるバスがあるとのこと。これなら歩かずに奥羽山脈越えができます! 急遽仙台行きへ変更。
古川から大衡村、吉岡、泉中央とバスを乗り継ぎ、17:48仙台に到着しました。新庄行きの路線バスはまだあるのでしょうか…?
ありました! 18:15に新庄行きのバスに乗車! 仙台からはおよそ100kmの長距離移動です。バスは標高およそ650mの関山峠へ。そして、2回目の県境超えで山形県へ。新庄駅に到着後は、ひとまず鶴岡を目指すことにした3人。バスがないかターミナルをチェックしますが、時刻はすでに20:30過ぎ。バスはないので明日の始発に乗ることにします。
一関駅前 | 8:25発 |
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バス約1時間 | |
栗原中央病院 | 10:00発 |
バス約1時間10分 | |
古川駅前 | 13:41発 |
バス約55分 | |
大衡村役場前 | 14:40発 |
バス約15分 | |
ミヤコー吉岡営業所 | 15:49発 |
バス約40分 | |
泉中央駅 | - |
バス約45分 | |
仙台駅 | 18:15発 |
バス約2時間20分 | |
新庄駅前 | - |
■2日目に立ち寄った主なスポット・お店
井上商店 古川稲葉店
- 住所
- 大崎市古川北稲葉2-1-5 みやぎ生協 古川南店
- TEL.
- 0229-25-4365
- 予算
- 朝昼~¥999夜-
- 営業時間
- 定休日
ポストホテル
3日目 27kmの距離を徒歩移動…
新庄で迎えた3日目。昨日3人が決めたのは、肘折温泉行きのバスに乗り、最上川近くの本合海で下車し、鶴岡行きのバスに乗り換えるというルート。肘折温泉行きのバスが来たので、運転手さんに聞き込み。すると、本合海からのバスは、舟下り用のバスなので、今日は運行しているかわからないとのこと。
肘折温泉行きのバスで本合海へ行き、もし本合海からバスがなくても新庄に9:30に戻ってくることも可能だそうで、神田さんは乗車しようと言いますが、羽田さんは乗らないの一点張り。意見がわかれ険悪なムードになりますが、乗らないままバスを見送ります。「危険な賭けをするよりも他のルートを探る時間に使ったほうがいい」と羽田さん。
バスの運転手さんに聞き込みを続けた結果、肘折温泉ではなく、北上して鮭川、真室川、酒田、と鶴岡を目指すことにしました。
鮭川村役場前に到着し、時間があるので真室川から先のルートの情報収集。真室川から酒田へは直接行けませんが、青沢峠の手前までは乗り継げるとのことでした。9:20に真室川行きのバスに乗車。真室川でバスの時刻表を見ると、青沢に近い高坂行きのバスは約2時間後。昼食を取り、バスに乗車しました。高坂に着くも、ここから酒田方面のバスはないので徒歩移動。峠を越え青沢を目指し16kmの道のりです。
青沢に着いたものの、時刻表がなく、古めかしい停留所に不安を覚えた一行は、地元の人に聞き込み。17:33にバスが来ることが判明し一安心です。やってきたバスに乗り八幡総合支所というバス停まで行けました。しかし、ここから先のバスはもうありませんでした。酒田までは11kmの距離がありますが、明日のことを考えて2時間半かけて酒田へ徒歩移動。今日は酒田で終了です。
新庄駅前 | 8:09発 |
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バス約25分 | |
鮭川村役場前 | 9:20発 |
バス約25分 | |
真室川駅前 | 11:45発 |
バス約25分 | |
高坂 | ‐ |
徒歩約16km | |
青沢 | 17:33発 |
バス約20分 | |
八幡総合支所 | - |
徒歩約11km | |
酒田駅 | - |
■3日目に立ち寄った主なスポット・お店
一楽食堂
- 住所
- 最上郡真室川町新町125-6
- TEL.
- 0233-62-2161
- 予算
- 朝昼~¥999夜-
- 営業時間
- 11:00-14:00(ランチは13:30まで) 17:00-22:00
- 定休日
- 毎週日曜日(予約があれば営業)
月のホテル
4日目 最終日に時間のロス連発! ゴールはできるのか?
酒田で迎えた最終日。酒田から始発に乗り鶴岡のエスモールバスターミナルに到着しました。案内所で聞くと、日本海側のあつみ温泉と鼠ヶ関まではバスで乗り継げそうです。しかし、あつみ温泉行きのバスはなんと3時間後。他のルートも探ってみますが、3時間待ってもあつみ温泉へ行くのが一番早いようです。仕方がないので空き時間で庄内平野・鶴岡市の西部、日本海に面した海浜の湯野浜温泉へ足を伸ばしリフレッシュ。
11:05発のバスに乗りあつみ温泉へ到着。しかし、あつみ温泉から鼠ヶ関行きのバスもなんと3時間後。鼠ヶ関まで歩いた方が早い……。「バス旅なんだからバス乗ろうよ」と田中さん。また、鼠ヶ関から先も歩くことになる可能性が高く、迷った末に3時間後にバスに乗ることを選びました。
鼠ヶ関に到着後は、徒歩で1時間かけて府屋へ。しかし、なんとゴールの手前の勝木行きの最終バスが4分前に発車したばかりでした。勝木までは徒歩で3.9kmなので歩くことにしました。しかし、時刻はすでに夕刻。勝木でバスがなければ、ゴールするのは厳しい…。
1時間ほど歩き勝木営業所に到着。果たしてバスはあるのでしょうか…? 時刻は18:23。時刻表を見ると、最終バスは17:54。バスはありませんでした。
あと一歩でしたが今回はゴールできず。残念な結果となりました。
酒田駅 | 6:26発 |
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バス約1時間15分 | |
エスモールバスターミナル | 11:05発 |
バス約1時間10分 | |
あつみ温泉駅前 | 15:49発 |
バス約25分 | |
鼠ヶ関駅前 | - |
徒歩約6.8km | |
府屋中町 | - |
徒歩約3.9km | |
勝木営業所 | - |
■4日目に立ち寄った主なスポット・お店
河畔
- 住所
- 鶴岡市湯温海甲162
- TEL.
- 0235-43-3113
- 予算
- 朝昼~¥999夜~¥999
- 営業時間
- 11:00~15:00(L.O.14:45) 金土のみ20:00~深夜1:00(L.O.0:45)
- 定休日
- 火曜
あつみ温泉(温海)
湯野浜温泉 足湯
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第17弾 3泊4日のルートは?
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第17弾で3人が辿ったざっくりなルートはこちらです。
宮古駅前(岩手県)→盛岡駅→日詰駅前→志和口→北上駅前→金ヶ崎本町→水沢駅前→イオン前沢店→一関駅前(岩手県)
■2日目 一関駅前(岩手県)→新庄駅前(山形県)
一関駅前(岩手県)→栗原中央病院→古川駅前→大衡村役場前→ミヤコー吉岡営業所→泉中央駅→仙台駅→新庄駅前(山形県)
■3日目 新庄駅前(山形県)→酒田駅(山形県)
新庄駅前(山形県)→鮭川村役場前→真室川駅前→高坂→青沢→八幡総合支所→酒田駅(山形県)
■4日目 酒田駅(山形県)→勝木営業所(新潟県)
酒田駅(山形県)→エスモールバスターミナル→あつみ温泉駅前→鼠ヶ関駅前→府屋中町→勝木営業所(新潟県)
宮古からの移動距離は約559km、乗ったバスの本数は21本でした。
これで田中&羽田コンビの通算成績(特別編1回を含む)は10勝8敗に。
今回もドキドキひやひやの旅でした。最終日に勝木行きの最終バスに乗れなかったのがイタかった。あと一歩というのがとても残念でした。
次回はどんなルートを旅するのでしょうか? 楽しみに待っていましょう。
(バスとりっぷ編集部)