- 週間ランキング
子供連れで「ダブルシート」の利用ができるか、の前に、まず、幼児(未就学児)と一緒に高速バスに乗ることは可能なのでしょうか。結論からいうと…これはバス会社によります。
ですが、昼行便はOKだけど、夜行便はNGという会社が多いです。中には未就学児の乗車はできないと決まっているバス会社もあります。事前によく確認しましょう。一方、小学生以上は同伴者がいれば基本的にはどのバス会社でも乗車が可能です。
子供の高速バス運賃ですが、多くのバス会社では、1~2歳から小学生まで、もしくは席が必要な乳幼児から小学生までを「こども運賃」として、通常の半額運賃としています。
逆に、席が要らない乳幼児、もしくはバス会社によっては、席を占有しない未就学児は無料で乗車できるということです。
ただし、中には、こども運賃を設定していないバス会社もあるので、事前によく確認をしましょう。
「多くのバス会社で、乳幼児は運賃がかからない」ということを知ると、「ダブルシートを予約して1席に子供を乗せたらお得なのでは?」という疑問がわいてくる人もいるのではないでしょうか。
ダブルシートとは、一般的な4列シートの高速バスの利用において、自分の並び(隣)の席も確保し、2席でゆったり快適に乗車できるシステム。「他人を気にせずリラックスして乗車したい」「体格が大きいのでスペースを十分に確保したい」という方にはとくに重宝されています。
ただし、すべてのバス会社に「ダブルシート」のシステムがあるわけではありません。「ダブルシート」を予約できる主なバス会社・バス便は、以下の通りです。
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください
このうち「アミー号」は、夜行バスということもあり、そもそもバスに乗車可能なのが小学生以上から。未就学児は、通常のシートでも乗車ができません。また、同バスでは小学生も大人と同じ運賃が発生するので、1人乗車以外でダブルシートの利用は不可能でしょう。
アミー号以外はどうでしょう。HPを確認&問い合わせをしたところ、各バス会社ごとに次のような回答でした。
基本的には、各社が定めている高速バス運賃のかからない子供のみダブルシートに同乗できるということになります。
運賃のかからない子供の条件は、ウィラーは座席を必要としない未就学児で、トラビスジャパンは抱っこできる(座席を必要としない)1歳未満の乳児。よって、残念ながらウィラーとトラビスジャパンでは、子供を隣に座らせることは認められていません。
これだと、膝上にのせるような年齢の子供だと、長時間の移動はちょっと厳しそうですね。1人で座ることのできない乳児を抱っこして乗車する場合は、1席のみよりもスペースに余裕ができるので、移動の負担は軽減されるかもしれません。
京王バスに関しては、小学生未満であれば基本的には運賃は無料。座席を占有したい場合のみ、こども運賃で予約が必要です。なので例えば、隣の座席が空いていた場合にちょっと子供を座らせる…といったことも禁止はされていないようです(ただし混雑時や満席時は利用や乗車できないこともあるので、こども運賃での席の確保が推奨されています)。よって、ダブルシートで確保した隣席も座席として利用しても差し支えない…という仕組みになっています。
ちょっと裏技のような感じがしますが、京王バスに関しては、未就学児であれば、バス会社が認めているので、利用してOKでした。こども運賃よりお得ですね。
ただし、念のため子供の年齢が確認できるものを持参したほうが良いかもしれません。
また、ダブルシート(ひとりだけシート)プランのある「新宿~伊那・飯田線」は、京王バス以外のバス会社も共同運行しています。「新宿~伊那・飯田線」及びダブルシート(ひとりだけシート)に関しては、基本的に運行会社に関わらずサービス内容や利用条件は同じとのことでしたが、利用の際は運行会社に事前に確認しておくことをおすすめします。
(バスとりっぷ編集部)