ジェイアール四国バスのバス車両は全部で2タイプ

ジェイアール四国バスは、四国を中心に展開するバス会社。高速バスでは、高松・松山・高知・徳島などの四国内の都市と、東京・名古屋・神戸・大阪・京都・広島・岡山・四国内を繋ぐ路線を、20路線運行しています。(他社との共同運行便や2025年11月時点で運休している便を含む)

JR四国バスは四国を中心に運行



ジェイアール四国バスの車両外観

ジェイアール四国バスのバス車体は、白を基調にライトブルーとオレンジのラインが走る爽やかなデザインです。ライトブルーは、JR四国のコーポレートカラー。車体側面の「ジェイアール四国バス」の社名ロゴも、同じ色で書かれています。(イベントなどで、特別なデザインの車体が走行する場合もあります)

JR四国バス車両外観

車両前方や側面には、飛んでいるツバメのマークが描かれています。これはJRが日本国有鉄道(国鉄)だった時代から受け継がれている、JRバスのシンボルマーク。JR四国だけでなく、他の地域のJRバスにも描かれています。

ちなみに国鉄が分割民営化となり、JRになったのは1987年です。歴史と愛情を感じますね。

車体側面。颯爽と飛ぶツバメのマーク!
前方向かって左側面にも、大きくツバメが描かれる

なお、車体前方から向かって右側面(歩道側)には、トランクルームがあります。乗車時には、大きな荷物はこちらに預けられますよ。

トランクルームはこちら(写真は4列シート車)

ジェイアール四国バスの高速バスの定期運行便の車両は、3列独立ハイデッカー車・4列ハイデッカー車の2種類。なお、2階建てのスカニア製車両もありますが、こちらは基本的にイベント時などのみに登場します。



【3列独立シート】レッグレスト・フットレスト・腰ピローで快適旅を!

3列独立シートハイデッカー車の座席は、3列独立シート・トイレ付き。横3列×縦10列で、トイレ分の2席分が差し引かれ、座席数は全部で28席です。

3列独立シートハイデッカー車の車両内部

【座席スペック――リクライニング、足元など】

座席のリクライニングは、体感ではしっかり体を横たえられる感覚。背もたれのヘッド部分が少し分厚くなっているため、頭のホールド感が高めで、体がくつろぎやすくなっています。レッグレスト・フットレストもあります。

リクライニングを倒す前
リクライニング・レッグレスト・フットレストを最大限に出した状態

フットレストの傍らには、ドリンクホルダーがあります。背もたれがしっかり倒れるため、背もたれの背面にドリンクホルダーがあるとドリンクがこぼれてしまう恐れがあるので、足元に設置されているのですね。

ドリンクホルダーはフットレストの隣

座席の座面と背もたれの間には、腰ピローが備え付けられています。腰ピローとは、腰の下に当てる小さな三角柱型のクッション。背もたれを倒した際の腰の小さな隙間を埋めることで、体のリラックス度を大きく上げてくれるアイテムです。

座面には、腰ピローがスタンバイ

【座席周辺設備――電源、カーテン、空調設備など】

座席周りには、各座席に1つずつ、コンセントかUSBポートのどちらかの電源が備わっています。

各座席に電源設備が1つずつ(写真はコンセント)

座席の前方(前座席の背面)には、荷物掛けと網ポケットがあり、座席周りの設備案内も貼られています。網ポケットにはバスの案内ボードがあり、フリーWi-Fiの詳細についても確認できますよ。

座席の前方には、荷物掛け・網ポケット・設備案内
車内案内を手元で確認できる

座席上部には、個別の空調・読書灯があり、降車ボタンもそろっています。基本的な空調はバス全体で共通となりますが、ちょっとした風の当たり加減くらいなら個別に調整できるのは便利ですね。

空調・読書灯・降車ボタン

【車両設備――トイレなど】

車内中央、車両前方から向かって左側には、トイレ設備があります。数段を下っていく形で、ドアはもちろんカーテンもぐるりと遮られているので、音やニオイの心配なしに利用できるのが嬉しいところ。

トイレがあるのは車両の中ほど。カーテンに遮られている
カーテンの中に入口がある

車両前方、入口のすぐ上あたりには、料金表が提示されています。ジェイアール四国バスの高速バス路線は基本的に予約制ですが、当日に運賃の差額を精算することで、降車バス停を変更できるのです。その運賃の精算の際に、差額をこちらで確認できるようになっているのですね。

入口上にはバス運賃の料金表がある

※設備は都合によって変更されることがあります
※2025年11月時点で運行している車両です



【4列シート】シンプルながら快適設備がそろう!

4列シートハイデッカー車の座席は、4列シート・トイレ付き。横4列×縦11列の仕様で、トイレがある分4席が差し引かれるため、座席数は全部で40席です。

4列シートハイデッカー車の車両内部

【座席スペック――リクライニング、アームレスト、足元など】

座席リクライニングの角度は、体感で120~125度ほど。足元はゆったりとられています。

座席シート。奥がリクライニングを倒していない状態、手前がリクライニングをフルに倒した状態

座席間のアームレストは、使わない場合は上に持ち上げられるようになっているため、好みに応じて座席を広く使えます。

個別カーテンとアームレスト

【座席周辺設備――電源、カーテン、ドリンクホルダー、荷物掛け、網ポケットなど】

各座席には、個別に電源(USBポートかコンセントのどちらか)が設置されています。

座席にある個別電源(USBポートの場合)
個別電源(コンセントの場合)

座席の前面(前方座席の背面)には、荷物掛け・ドリンクホルダー・網ポケットがあります。網ポケットの中には車内案内のボードが入っており、フリーWi-Fiの設置方法についても確認できますよ。また、車両内にはWi-Fiとコンセントについてのミニ表示があります。

座席前面には荷物掛け・ドリンクホルダー・網ポケット
Wi-Fiとコンセントについてのミニ表示

カーテンは、顔周り部分を隔てるサイズ。連続する座席同士の間だけに設置されており、通路側にはありません。カーテンが不要の場合は、カーテンリール上部の荷物棚に上げてしまえばOKです。

連続する座席間にのみカーテンがある

座席上部には、個別の空調と読書灯があります。

個別の空調(写真外)と読書灯

【車両設備――トイレ、モニターなど】

トイレがあるのは、車両の最後方。前方から見て右側にあります。トイレ内には手すりもあり、走行中でも利用しやすいように工夫されています。

車両の最後方、右側にトイレがある
トイレの内部の様子。ミニ洗面台もある

車両前方にはモニター画面があり、バスの行先や車内注意などが確認できます。

バス前方のモニター画面

※設備は都合によって変更されることがあります
※2025年11月時点で運行している車両です



ジェイアール四国バスで四国の旅を快適に!

ジェイアール四国バスは、四国旅行に便利な高速バス路線がいっぱい!

全便にトイレ・個別電源・フリーWi-Fiが完備されていたり、3列独立シートはもちろん4列シートバスにも個別にカーテンが備え付けられていたりと、設備が整っているため安心感がありますよ。

また、始発・終点バス停は基本的にJRの駅前なのも大きなメリット。電車や路線バスへの乗り換えがしやすく、街歩きなどの際にもわかりやすいので、土地勘がない方でも安心です。

ではでは、ジェイアール四国バスを便利に使って、バス旅を楽しんでくださいね。

※取材協力:ジェイアール四国バス


(陽月よつか)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 ジェイアール四国バスの定期路線の高速バス・3列独立シート・4列シート車両を全紹介! 快適なバス旅が叶う工夫とは?