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コバルト・エメラルドブルーの美しい伊根の海を写真に上手におさめるには「反射をさけて撮る」のがポイントです。「PL(Polarized Light:偏光)フィルター」とよばれる反射をおさえて撮影できる特殊なフィルターを使用するのが好ましいのですが「そんなマニアックなもの持ってないよ」という旅行者の方も多いはず。訪れる時間帯や天気を選ぶことである程度は反射をおさえてとることが可能です。反射をおさえて撮影するためには
・光が逆光気味に入る時間帯や場所は避ける(光が水面に反射しやすいため)
・舟屋や山を背景に海のブルーがキレイに映る場所を探す(移動しながら探す)
・水面が静かな風の強くない日や時間帯を選ぶ(海風と陸風が入れ替わる朝夕の凪の時間など)
といったポイントを意識するのがおすすめです。嬉しいことに伊根湾は南向きに開けており、湾の入口に位置する島(青島)が防波堤のような役割を果たしています。比較的海の穏やかな状態が多いので、天気予報も確認しつつ水面の反射が少ない場所や時間帯を探ってみてください。
「伊根町=舟屋と海」という印象が強いですが、刻々と変わる空模様も一緒に写真におさめましょう。海と空の異なるブルーと浮かぶ雲のコントラストは絵画のよう。
夏は気温があがり積雲・積乱雲といったモコモコした雲がわき立ちやすく、春や秋は巻雲・巻積雲・高積雲などハケではいたようなすじ状の雲やウロコ雲・ヒツジ雲などが印象的。
小高い丘の上にある道の駅「舟屋の里伊根」から撮影するのがおすすめです(伊根の港付近の階段から歩いて行くことも可能です)。
舟屋のなかから撮る伊根の海もまた美しいんですよね。明暗が強調され、額縁のような写真を撮ることができます。多くの舟屋は私有地に立っており許可なく立ち入るのはNGなので、伊根町のホームページから公式観光ツアーに申し込みましょう(遅くとも5日前までに申し込みが必要です。現地のガイドさんの予定もあるのでなるべく余裕を持って申請するのがおすすめ)。
舟屋ガイドとめぐる、まるごと伊根体験
https://www.ine-kankou.jp/active/marugotohirata
舟屋や海の写真を撮り飽きたらウミネコの写真も撮ってみましょう。雨や風が強すぎると撮影が難しいですが、観光船の船着場で簡単に撮影が可能です。午後になると観光客があたえるエサでお腹いっぱいになるせいかウミネコの数が減ることもあるそうなので、午前中に観光船の船着場にいくのがおすすめです。
観光船に乗って撮影する場合は、天気予報を確認しつつ手荷物が飛ばされて落としたりしないように注意しましょう。観光船に乗るときは進行方向左側に乗ると舟屋を間近にみられます。
さて、ここまでご紹介してきたように、海辺の写真撮影は天気や風に大きく影響を受けます。上手に写真を撮るためには特に
・風が強くない日や時間帯と場所
・水面の反射が少ない日や時間帯と場所
をおさえるのがポイントです。これからのシーズンは特に台風・短時間強雨などにより天気が変わりやすいので、最新の天気予報を確認しましょう。tenki.jpで以下のような項目をチェックするのがおすすめです。
2週間前〜数日前ごろ
・低気圧や前線、台風の影響がありそうか
・雨が降りそうかどうか
数日雨〜1日前ごろ
・どの時間帯に雨が降りそうか
・どのくらいの量の雨が降りそうか
1日前〜直前ごろ(レーダー画像を見るのがおすすめ)
・強い雨雲がかかりそうか
・雨のやみ間はあるか
特に日本の南に台風が存在し、前線に向かって暖かく湿った空気を送り込むような時は、短時間に雨雲が発達する場合があります。河川などの上流で大雨が降った場合には、土砂災害や河川の増水・氾濫の危険もあるため、十分に安全に配慮し無理をせずに屋内に退避しましょう。雨が強まりそうな場合は例えば
・早めにご飯を食べて降り終わりに備える
・おしゃれなカフェを楽しむ
・美術館や博物館など行き先を変更する
のように臨機応変にスケジュールを調整するのが旅行を楽しむポイントです。夏場は汗をかきやすく熱中症の危険もあるので
・水分と塩分をこまめにとる
・定期的に休憩をはさむ
・睡眠と食事をおろそかにしない
など十分に気をつけて旅行を楽しんでください。
※画像は2023年7月14日16時時点の伊根町の2週間天気予報です。予報は時間と共に変化しますので必ず最新の予測をご確認ください。
「海の京都・伊根町の舟屋」を上手に撮影するためには
撮影のコツ1・水面の反射をさけて撮影する
撮影のコツ2・美しい空模様と一緒に撮影する
撮影のコツ3・舟屋の中から撮影する
撮影のコツ4・ウミネコを入れて撮影する
撮影のコツ5・最新の天気予報をこまめにチェックして撮影する
といったポイントをおさえてみてください。みなさんの旅行がよりよいものになる一助になれば幸いです。