冬の寒さが去って、今年もいよいよ登山シーズンがスタートします。ただ、いきなり難易度の高い山を登るのは不安という人も多いかと思います。そこで提案したいのが、桜と新緑を求めてゆっくりペースで山頂を目指すお花見登山です。

今回は春の登山にぴったりな、九州のおすすめ登山ルートを4つご紹介します。すでに桜が咲いている地域もあるかと思いますが、山の桜は咲きはじめるのが遅いのでまだ間に合います。今年は花見していないという人は、ぜひ仲間や家族で計画してみましょう。


桜だけでなく登山後の温泉も楽しめる「鶴見岳」

大分県にある鶴見岳は四季折々の自然を楽しめる山で、例年4月上旬から中旬にかけて満開の桜が出迎えてくれます。最大の見どころは、別府ロープウェイ乗り場の横に広がる鶴見岳自然公園ですので、往路は登山口から上り、下山にロープウェイを利用するのがおすすめです。

山頂からの展望は360°の大パノラマで、別府の街も眺めることができます。もちろん、登山後は別府温泉で汗を流せます。近隣には温泉宿がいくつもありますので、1泊2日で初日に登山、2日目は温泉三昧と休日を満喫してみてはいかがでしょう。

都道府県:大分県
標高:1,374m
ルート長:約4.6km(御嶽権現社登山口往復コース)
アクセス:JR日豊本線別府駅からバスで24分、鳥居バス停下車後徒歩25分

ロープウェイから見える鶴見岳自然公園の桜がおすすめ


巨岩や奇石が点在する見どころいっぱいの低山「岩石山」

岩石山のスタート地点となる添田公園には、3月下旬から4月上旬にかけて1,500本のソメイヨシノやシダレザクラが見頃を迎えます。ライトアップも行われるので、下山してから夜桜の公園を散策するといった楽しみ方もできます。

岩石山は巨石や奇石が点在する山としても知られており、低山ながら見どころが多いことから、初心者からベテランまで登山を満喫できます。登山道もしっかりと整備されていて休憩所もあるため、小さなお子さんと一緒でも問題なく登れます。

都道府県:福岡県
標高:454m
ルート長:3.3km(周回コース)
アクセス:JR日田彦山線添田駅から徒歩15分

桜だけでなく巨石や奇石など見どころいっぱいの登山コースが魅力


熊本市民に愛される魅力的な低山「金峰山」

熊本市のいたる場所から見える金峰山は、低山ながら山頂からの展望が美しいことで知られており、熊本市民はもちろんのこと、九州各地から多くの登山客がやってくる熊本を代表する山のひとつです。金峰山県立公園内にある小萩園では63種類の桜が植えられており、長い期間桜を楽しめます。

天気が良ければ天草まで見通すことができ、さらには宮本武蔵が五輪書を書き記すために籠もった霊巌洞などもあり、桜や新緑以外にもたくさんの魅力が詰まっています。急な坂もありますが、きちんと整備されていますので小さなお子さんのいる家族にもおすすめです。

都道府県:熊本県
標高:665m
ルート長:1.9km(登山口往復コース)
アクセス:熊本桜町バスターミナルからバスで約21分、峠の茶屋公園前バス停下車

歴史を感じながら春の登山を楽しめます


岩屋城跡で満開の桜が楽しめる「四王寺山」

四王寺山は大城山・岩屋山・水瓶山・大原山と呼ばれる4つの山の総称で、最高地点は大城山の410mと低いものの、アップダウンが何度もあるため満足度の高い登山を楽しめます。桜の見どころは岩屋城跡で、3月下旬から4月上旬にかけてが桜の見頃です。

日本で初めてできたとされる朝鮮式の山城としても知られており、自然だけでなく石垣や土塁などから歴史を感じられるのが四王寺山の魅力です。太宰府など観光スポットも充実していますので、登山も観光もしっかり楽しみたい人に適した登山コースです。

都道府県:福岡県
標高:410m(大城山)
ルート長:約10.4km(縦走コース)
アクセス:天神大牟田線もしくは西鉄太宰府駅

登山も観光も楽しみたいという人にぴったり

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 春の登山は桜と新緑を楽しもう!おすすめの登山ルート4選【九州編】