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結論から言うと、バイクで高速道路を走行することは可能です。
ただし、バイクのうち小型二輪車と原動機付自転車は高速道路を走行することはできません。[注1]
小型二輪車とは、総排気量125cc以下の普通自動二輪車のことです。
高速道路は法律によって最低速度が定められており、最低でも50km/hのスピードで走行することが義務づけられています。[注2]
パワーの少ない小型二輪車と原動機付自転車は安定して50km/hで走行することができないため、高速道路の通行は不可となっています。
それ以外の自動二輪(普通自動二輪、大型自動二輪)であれば、高速道路を問題なく走行できます。
普通自動二輪は普通自動二輪免許および大型自動二輪免許、大型自動二輪は大型自動二輪免許をそれぞれ取得していれば乗車することが可能です。
[注1]警察庁:「交通の方法に関する教則」
[注2]e-Gov法令検索:「道路交通法施行令」
■条件を満たしていれば二人乗りもOK
かつては、運転者の年齢や免許取得期間を問わず、高速道路でのバイクの二人乗りは禁止されていました。
しかし、平成17年に施行された改正道路交通法により、以下の大型自動二輪免許を取得している人は二人乗りで高速道路を走行することが可能となりました。[注3]
運転者の年齢が二十歳以上
大型自動二輪免許を取得して3年以上が経過
ただし、首都高速など一部道路では、上記の条件に関係なくバイクの二人乗りを禁止している区間があります。
高速道路を二人乗りのバイクで走行する予定がある場合は、当該道路が二人乗りを許可している区間かどうかあらかじめ確認しておきましょう。
[注3]e-Gov法令検索:「道路交通法」
バイクで高速道路を走る際に注意したいポイントを5つ紹介します。
■1.大型車両にはなるべく近寄らない
バスやトラックなどの大型車両の真後ろを走行していると、視界をふさがれて前方が見えにくくなります。
渋滞や事故などで突然前の車が急ブレーキをかけた場合、対応が遅れて追突してしまう可能性があるので要注意です。
また、大型車の横を並走していると、強い風圧を受けて車体が不安定になることがあります。
風圧に巻き込まれると大型車のタイヤに引き寄せられることもありますので、バスやトラックなどにはなるべく近寄らないようにしましょう。
■2.横風に注意
高速道路は開けた場所が多いため、横風が強く吹きやすい傾向にあります。
特にトンネルの出口や高い位置にある道路は風の影響を受けやすいと言われています。
バイクは自動車に比べると車体が軽く、風であおられやすいので、高速道路を走行中はニーグリップをしっかり行うことを心がけましょう。
■3.渋滞中のすり抜けは危険
高速道路で渋滞が発生している際、車と車の間をすり抜けるように走行するのは危険です。
場合によっては急な幅寄せや割り込みなどが発生し、接触事故に発展するおそれがありますので、渋滞中は自動車の列に沿って走行するようにしましょう。
■4.路側帯を走らない
道路に設けられている路側帯は、道路交通法第17条のもと、車両の走行が禁止されています。[注4]
バイクで車の左側をすり抜けるように路側帯を走行すると、通行区分違反となり、罰則の対象となるので注意しましょう。
[注4]e-Gov法令検索:「道路交通法」
■5.合流に注意
ICやSA、PAから本線に合流する際は、特に注意が必要です。
加速車線をいっぱいに使用して十分にスピードを出してから、本線を走る車を目視しつつ、慎重に合流する必要があります。
合流する際は本線のどの車の後ろにつくかをあらかじめ決めておき、加速後は本線を見ながら目当ての車の後ろについていくように合流しましょう。
雨や雪など天気が悪いときは、視界不良になったり、道路がスリップしやすくなったりと、さまざまな悪条件が発生しやすくなります。
高速道路を利用する予定がある場合は、あらかじめ当該道路の天気を確認し、現地の状況に応じて慎重に運転することを心がけましょう。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、気象影響リスクのある道路区間を一覧で表示する「道路の気象影響予測情報」をWeb上で公開しています。
気象影響リスクが高いほど事故などの発生率も高くなることが予測されますので、十分な準備をして走行するか、あるいは走行を中止することも検討した方がよいでしょう。
高速道路を走行できるのは、普通自動二輪や大型普通自動二輪で、排気量が125ccに満たない小型二輪や原動機付自転車での走行は禁じられています。
バイクで高速道路を走る際は、大型車両や横風、合流地点などに注意し、いつもより慎重に運転するようにしましょう。
特に雨や雪が降っていたり、強風が吹いたりしているときはリスクが高まりやすいので、より注意して運転することをおすすめします。