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1つ目に「靴のサイズがあっているか」ということと「靴の履き方」を確認する必要があります。
靴を履くときに、多くの方が何も考えずに、靴の中に足を入れるだけで終わらせていますが、実は、それだけではありません。靴を体の一部にするように、自分の足の形にぴたりと合わせることが大切です。
紐のシューズという方は、紐の結びをほどいて、ちょうど足の甲の部分ぐらいまでゆるめて、その状態でシューズを履きます。マジックテープ型の方はマジックテープをいったんはがしておきます。
ここまでできたら、シューズのかかとの部分を地面に3回トントントンとたたきます。この時、つま先をあげながらトントントンとします。すると、かかととシューズのかどがぴったりあっている状態になりました。
最初にゆるめた紐をぎゅっと自分の足の甲に沿って、詰めていきます。この時もかかとをあげたままというのを忘れずに続けてください。あまり紐を締め付けすぎても、足の甲を傷めてしまうので、ちょうど甲に沿う程度の強さで、紐を締めていきます。
マジックテープ型の場合も同じように甲にしっかり沿うようにぺたんとテープを貼ります。
また、紐のシューズ場合は、走っている途中で紐がほどけてしまわないように、結んで余ったヒモは靴の紐と紐の間に、さしこんで挟んでおきましょう。
正しくフィットしているのかを感じるために、片足ができたら立ち上がります。
最後に、今度はかかとではなく、つま先を地面にトントントン3回つけた時に、靴の中でシューズがずれないかチェックしましょう。
これで足がずれる場合は、大きいサイズの靴をはいている可能性が高いですから、シューズのサイズも事前に確認しておきましょう。
このシューズの履き方をしっかりやっておくだけでも、自分のシューズと足がぴったりフィットするせいか、驚くほど足が軽く感じられます。大人の方もランニングやマラソン大会前などにぜひ、実践してみてください。
かけっこの際には、前後に腕を振りますが、この腕を振る時は指先にポイントがあります。どんな指で走るのがベストなんかというと、人差し指と親指を伸ばすピストルのような形、昔のじゃんけんで使っていたチョキがベストなんです。
グーは力が指先に入りすぎてしまいますので、走るバランスがとりにくくなってしまいます。パーは逆に力が入らなすぎて、走りが安定しません。
親指とひとさし指をのばして、他の指はやや曲げる、昔のチョキのような形がちょうど良いです。難しい方は、ゆでたまごを握るぐらいの形と覚えてください。この形は指先に力が入らず、肩や姿勢に余計な力が加わりにくくなります。指先をグーやパーにして実際に走ってみると、パーよりグーの方が膝がのびて前に進むことがわかり、さらに、そのグーをゆるめることで、また肩の余計な力が抜けて早く走れるので、ぜひやってみてください。
最後のポイントは、スタートです。できれば前日までに、スタートの練習をしておきましょう。
3つのポイントがあり、まず1つ目は「目線は走る方向へ」です。
用意ドンの合図をする人のことを「スターター」といいますが、ついついスタートの時にこのスターターの方を向いて構えてしまいます。そうすると、目線を前にかえてスタートすることになり、ワンテンポ遅れてしまいます。目線は走る方向を向いて、ヨーイドン!を耳で聞いて、体はすぐダッシュできる状態にしておきましょう。
2つ目に「スタートから体重を前にかける練習」です。最初から左右両足にバランス良く体重をかけていると、体は動かない、停止状態に安定してしまって、走りだす状態になるまでに時間がかかってしまいます。
ヨーイドン!の「ヨーイ」の足の時は、体重を前側の足にしっかりかけて、「ドン!」で後ろ足を素早く蹴りだすように前へもってきましょう。
3つ目は「利き足チェック」です。スタートの構えで前に出しておく足が、左右どちらが有利か確認しておきましょう。足を間違えていると、その足を入れ替える動作が入り、時間を損します。
利き足を確認する方法は簡単です。
まず、お子さんに左右の足を揃えて、自分の前に立ってもらいます。後ろからヨーイ、ドン!の合図をしてあげてください。ヨーイでお子さんが後ろにひいた足があるはずです。
その後ろにひいた足が、本番でもうしろにあると、スタートした後も足がもつれることがありません。
実際に運動会前にポイントをおさえると少し気持ちに余裕が出て、結果につながってくると思います。ぜひ、運動会前の準備に参考にしてみてください。
参考資料:一般社団法人日本ライフタイムスポーツ協会 ジョギングインストラクター養成講座テキスト、日本ランニング協会 ランニングアドバイザー養成講座テキスト