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災害時は電気・ガス・水道などライフラインが途絶えている場合があり、調理条件が限定されます。アウトドア用のバーナーや、カセットコンロや鍋などを用意しておくと、いざという時の調理に活用することが可能です。
ポリ袋調理は鍋一つで主食と副菜を作ることができ、災害時の調理だけでなく、アウトドアシーンや普段の時短料理にも便利に使えます。
今回ご紹介するポリ袋を活用した簡単調理レシピは、日本気象協会と神戸学院大学防災女子が考案したオリジナルレシピになります。
※ポリ袋で調理をする際、以下に注意をしてください。
・使用するポリ袋は、ハイゼックスや高密度ポリエチレン製を選びましょう。(スーパーのポリ袋などは耐熱でないものがほとんどです。)
・ポリ袋を使用する前に、必ず耐熱温度などを確認してから使用しましょう。
・調理の時、鍋にポリ袋が直後触れないように、鍋底に金網や皿などを敷いてポリ袋を入れましょう。
・加熱すると袋が膨張するので、空気を抜いて袋の口部分を輪ゴムで止めましょう。
・みりんやアルコールを入れると揮発し、袋が膨張して破裂することがありますのでご注意ください。
疲労回復や代謝促進作用があるクエン酸を含む、梅干しだけで味を調えることができます。さっぱりとした味なので、お肉料理とも相性が良いです。調理器具はポリ袋だけなので、さっと一品プラスできます。
<<材料(2人分) >>
乾物ミックス(茎わかめ、ひじき、にんじん、だいこん等を含んだもの) 15g
ささみ缶 70g(1缶)
梅干し 2個
<<作り方 >>
① ポリ袋に乾物ミックスを入れ、水で戻す。
② 梅干しを、たたき梅にしておく。
③ ①を水切りし、②とささみを加えて混ぜ合わせたらできあがり。
<<調理器具 >>
ポリ袋
カレーとサバの相性抜群です!たんぱく質も豊富にとることができます。みんなが好きなカレー味はアウトドアでも人気です。
<<材料(2人分) >>
さば缶(オリーブオイル漬け) 1缶
ミックスビーンズ 60g
ほうれん草(冷凍) 40g
カレー粉 小さじ3
コンソメ 2個
塩こしょう 少々
水 400cc
<<作り方 >>
① ポリ袋に材料をすべて入れる。
② 鍋に湯を沸かして①を入れ、沸騰状態のまま5分ほど加熱する。
③ 鍋から袋を取り出し、塩こしょうで味を調えたらできあがり。
<<調理器具 >>
カセットコンロ、鍋、耐熱性ポリ袋
災害時に不足しがちな魚肉。たまねぎの甘みとカレーのスパイスがサバの旨みを引き立ててくれます。
<<材料(2人分) >>
さばの水煮 1/2缶(身のみ)
たまねぎ 1/2個(みじん切り)
無洗米 150g
水 215cc
カレー粉 小さじ1
コンソメ(顆粒) 小さじ1
オリーブオイル 適量
<<作り方 >>
① ポリ袋に材料をすべて入れ混ぜあわせたのちに、できるだけ空気を抜いてポリ袋の口を結ぶ。
② 鍋に湯を沸かして①を入れ、沸騰状態のまま20~25分加熱する。
③ 鍋から袋を取り出し、10分ほど蒸らせばできあがり。
<<調理器具 >>
カセットコンロ、鍋、耐熱性ポリ袋、包丁
大きな災害があると、被災地ではライフラインは断絶し、道路の寸断などで物流ルートが断たれ、食料を届けることができない、または届けるのに時間がかかることが起こっています。地域の公的機関の備蓄食料にも限りがあり、被災地での食料確保は困難になります。また、食品製造拠点が被災すると、被災地以外でも食料の入手が困難になる事もあります。このことから、平常時から家庭で食料を備蓄することは必要です。
「ローリングストック」とは、非常用のためだけに食材や道具を備蓄するのではなく、普段から食べているものや消耗品を少し多めに買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料や道具、日用品を家に備蓄しておく、循環型の備蓄方法です。消費しながら備蓄することができるので、備蓄用品を一定量に保ちながら、災害時にも日常に近い生活を送ることができます。
テントやランタン、寝袋、バーナー、クーラーボックスなどのアウトドアグッズも、普段はレジャーに、災害時には防災グッズとしてそのまま活用できます。今回ご紹介したポリ袋調理も、キャンプや普段の調理で使ってみることで、災害時でも普段の食事の延長線上で、安心して食事が出来ると思います。
ご紹介した簡単・美味しいレシピを参考に、ぜひアウトドア料理や普段の食事に取り入れて見てくださいね。