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洗濯物の乾きやすさには「気温」「湿度」「風」の3つが大きく影響しており、気温は高く、湿度は低く、そして風があるほど洗濯物は乾きやすくなります。秋は夏に比べて湿度は低くなりますが、同時に気温も徐々に低下してくるので、気温が高いうちに洗濯物を干すのがポイントです。
では、一日のうちで気温が高くなる時間帯はいつ頃なのでしょうか?一般的に、気温は日が高くなってくる午前9時から、日が落ち始める前の午後3時頃にかけて高くなる傾向にあります。この時間帯に合わせて洗濯物を干すと、効率よく乾かすことができるでしょう。
もちろん、日によって天気や気温は異なるので、午前9時~午後3時にかけて洗濯物を干していれば必ず乾くとは限りません。特に、途中で日が陰ったりすると、午後3時前でも気温が下がり、洗濯物が乾きにくくなることがあります。そのため、洗濯物を乾かすときは、事前に一日通しての天気や気温の変化をチェックし、必要に応じて途中から部屋干しに切り替えるなどして、工夫しましょう。
秋の洗濯物は午前9時~午後3時までの時間帯に干すのがおすすめと説明しましたが、干した洗濯物を取り込むタイミングはややシビアです。洗濯物は長く乾かすほど良いというわけではなく、日が落ちたら、たとえ生乾きでも部屋干しに移行するのがおすすめです。
空気は気温が高いほどたくさんの水分を含むことができるため、気温が下がると日中含んでいた水分が徐々に空気中に放出されてしまいます。そのため、気温が下がった後も引き続き洗濯物を干していると、空気中の水分の影響で湿気をたくさん含んでしまいます。特に秋は日中と朝晩の寒暖差が大きく、昼間は涼しいくらいの気温でも、日が落ちると急激に気温が下がり始めます。午後3時を過ぎたら、洗濯物が乾いている・いないにかかわらず、なるべく早めに洗濯物を取り込みましょう。
一日中自宅にいれば、午前9時に洗濯物を干して、午後3時に取り込むことが可能ですが、仕事や用事などで出かける場合、ベストな時間帯に洗濯物を干すことができないこともあります。そんなときは、以下2つの方法で対処しましょう。
■1. 午後3時に取り込めない場合は部屋干しする
仕事などで帰宅時間が午後3時を大幅に過ぎる場合は、最初から洗濯物を部屋干しするのがおすすめです。朝起きたときに天気がいいと、部屋干しするのはもったいないように思えますが、前述した通り、午後3時以降も洗濯物を干していると、衣類が湿気を含んで生乾きの状態になってしまいます。室内であれば、屋外よりは昼夜の気温差が大きくないので、午後3時以降に洗濯物を干していても湿気を含む心配がなくなります。
■2. 部屋干しするときは便利アイテムをフル活用する
日が落ちた後も屋外で洗濯物を干し続けるなら、最初から部屋干しにした方がよいと説明しましたが、室内は日差しや風の恩恵を受けられないため、そのまま干すだけでは洗濯物をしっかり乾かすことができません。そんなときは、エアコンやサーキュレーター、除湿器などの便利アイテムをフル活用しましょう。部屋の中の空気を人工的に動かせば、風と同じ効果を得ることができます。洗濯物を室内に干していると湿気がたまりやすくなりますので、エアコンやサーキュレーターを稼働させつつ、除湿器で湿気を取り除くのがポイントです。
気温・湿度・風の条件がそろっているときの外干しに比べると、やや時間はかかってしまいますが、上手に活用すれば帰宅する頃には洗濯物をしっかり乾かすことができます。薄手のものなら日中の早い時間帯に乾かすこともできますので、電気代が気になる方は、エアコンやサーキュレーター、除湿器のタイマーをそれぞれセットしておきましょう。
秋は夏に比べて湿度が低いので、比較的洗濯物が乾きやすい時期といえますが、日が短くなるぶん、気温が下がるのも早くなります。気温が下がると空気中の水蒸気量が増え、衣類が湿気を含んでしまいますので、秋に洗濯物を干すのなら、気温が上がり始める午前9時から、気温が下がり始める午後3時までの時間帯に絞るのがベストです。ベストな時間帯に洗濯物を干せない場合は、エアコンや除湿器、サーキュレーターなどを上手に活用して、最初から部屋干ししておくことをおすすめします。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の洗濯物の乾きやすさを表す「洗濯指数」を毎日公開しています。外干しするか、部屋干しするか迷っているときは、ぜひ参考にしてください。