紫外線がシミやくすみのもとになることは広く知られていますが、実はニキビや吹き出物といった肌荒れの原因にもなることは、あまり周知されていません。「夏になるとニキビが増える」「ライフスタイルは変えていないのに肌荒れしやすくなった」という方は、紫外線の影響を受けている可能性があります。また、自分では紫外線対策を行っているつもりでも、やり方が間違っていると肌荒れを引き起こす原因となりますので、正しい対策法を確認しておくことが大切です。
今回は、紫外線が肌に与える影響や、肌荒れの原因となる間違った紫外線対策、正しい紫外線対策の方法をご紹介します。


紫外線はニキビ・肌荒れの原因になる?

人の肌には、異物の侵入を防ぎつつ、肌内部のうるおいを閉じ込めるためのバリア機能が備わっています。しかし、紫外線を浴び続けるとバリア機能が低下し、一時的に刺激を受けやすい状態になってしまいます。その間にさらに紫外線を浴びると、肌の乾燥や炎症が進み、ニキビや吹き出物ができやすい状態になります。肌は何とか外的ダメージを減らそうと、肌表面の角層に厚みを持たせますが、余分な角質が堆積すると毛穴がつまりやすくなり、ニキビができる原因になります。
ニキビは初期の段階で適切にケアすれば、跡を残さずに治療できますが、紫外線ケアを怠って炎症が悪化し、赤ニキビや黄ニキビになるとニキビ跡が残る可能性が高くなりますので、正しい紫外線対策を行うことが大切です。


ニキビ・肌荒れを起こす間違った紫外線対策

毎日紫外線対策しているのにニキビができる、もしくは悪化するという人は、紫外線対策のやり方を間違えているかもしれません。以下に誤った紫外線対策の例をいくつか紹介しますので、当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
■1. 夏場や晴れの日しか日焼け止めを塗っていない
紫外線は一年中降り注いでいますので、日中は季節を問わず紫外線対策が必要です。日差しの強い夏場や、晴れの日だけ日焼け止めを塗っていても、その他の日は紫外線を浴びることになりますので、肌荒れを起こすリスクが高くなります。
■2. 日焼け止めの塗り直しをしない
日焼け止めの効果が持続するのは、大体2~3時間程度といわれています。長時間屋外にいるにもかかわらず、日焼け止めを一度塗ったきりで放置していると、紫外線の影響を受けてニキビや吹き出物ができる要因になります。
■3. シーンに合わない日焼け止めを使っている
日焼け止めには、紫外線による肌の炎症を防ぐ効果を表す「SPF」と、紫外線への防止効果を表す「PA」の2種類が表示されています。散歩や買い物などの日常生活なら低SPF・PAの製品でも十分ですが、炎天下でのレジャーやマリンスポーツにも同じ製品を使うと、紫外線のダメージを防ぎきれず、ダメージが蓄積する原因となります。


肌荒れしないための正しい紫外線対策

紫外線による肌荒れを防ぐためには、正しい方法で対策・ケアを行うことが大切です。ここでは、ニキビなどの肌荒れを防ぐために押さえておきたい正しい紫外線対策の方法を3つのポイントに分けて説明します。
■1. 日中出かける時は必ず日焼け止めを塗る
紫外線は、秋冬や曇りの日でも降り注いでいますので、日中出かけるのなら、季節を問わず一年通して日焼け止めを塗るのが基本です。日焼け止めは顔だけでなく、肌が露出している部分にまんべんなく塗るのがポイント。女性なら、UVカット効果のある化粧下地やファンデーションを使用すると、顔に日焼け止めを塗る手間を省くことができます。
■2. 日焼け止めはこまめに塗り直す
長時間、屋外にいる場合は、日焼け止めの効果が切れるタイミングを見計らって、こまめに塗り直しを行いましょう。具体的には2~3時間に1回のペースで塗り直すのがベストですが、ウォータープルーフ以外の日焼け止めは水に弱いので、汗をかいたら時間に関係なく、日焼け止めを塗り直すことをおすすめします。
■3. シーンに応じて日焼け止めを使い分ける
趣味としてアウトドアレジャーやマリンスポーツを楽しむ習慣がある方は、日常用とは別にアウトドア用の日焼け止めを用意しましょう。散歩や買い物などの日常生活なら、SPF10~20、PA+程度の日焼け止めでOKですが、アウトドア用はSPF50以上、PA+++以上の強力な日焼け止めを使うのがベストです。海やプールなど水のレジャーを楽しむときは、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを選ぶと、紫外線防止効果の低下を予防できます。


紫外線はニキビや肌荒れの原因になることも!正しい方法で紫外線対策しよう

紫外線を浴びると、皮膚のバリア機能が低下し、ニキビや吹き出物などの肌荒れが起こりやすくなります。紫外線は一年中降り注いでいますので、天気や季節に関係なく、日中に出かけるときは必ず日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の紫外線の強さを5段階で表した「紫外線指数」をチェックすることができます。紫外線指数が高い日はSPFやPAが強めの日焼け止めを使う、こまめに塗り直すなどして工夫しましょう。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 紫外線はニキビの原因になる?肌荒れしないための基本対策