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今年は西日本や東海地方で平年よりも早い梅雨入りとなり、5月半ば以降はぐずつきましたが、6月は比較的晴れ間も多くなっています。気象庁が今月3日に発表したこの先の1か月予報によると、この先メリハリはあるものの、徐々に梅雨らしい天気になってきそうです。まだ梅雨入りしていない関東甲信や、北陸、東北地方も今週末から次第に雨が降りやすくなり、梅雨入りを決めるタイミングになりそうです。降水量は全国的に平年並み、沖縄・奄美では平年より降水量が多い予想です。気温は北日本と沖縄・奄美で平年よりも高く、東日本は平年並みか高め、西日本は平年並みと予想されています。ジメジメムシムシと感じられる日が増え、梅雨の晴れ間に一気に真夏の暑さになるなど、気温差が大きくなりそうです。食事のバランスなどに気を付けながら、旬の食材をいただきましょう。
これから夏に向けて旬を迎える夏野菜。トマトやピーマン、カボチャ、トウモロコシなどとってもカラフルで見ているだけで元気になりますね。これらの夏野菜には栄養価の高い旬に摂るべき効能がたくさんあります。夏野菜の多くには熱くなった体の熱を外に逃がしてくれる作用があり、熱中症対策に効果的です。また、体に溜まった余分な水分の排出を助けたり、逆に汗で失ったものを補ってくれる働きのある食材もあるなど暑い季節には欠かせません。
夏野菜を選ぶポイントは大きく2つ!
多くの食材に当てはまるポイントなのでぜひ覚えておいてください。
「ツヤツヤで鮮やか」「痛いほどゴツゴツ・デコボコ」です。
【トマト】
夏野菜の代表でもあるトマトですが、トマトの赤い色は「リコペン」と言われるもので、がん予防、老化防止、美肌作用などが期待できるありがたい成分です。赤ければ赤いほどリコペンが豊富で「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と言われていたほど健康に良い野菜です。ヘタが緑色でピンと張っているものほど美味です。
【ピーマン】
様々な色の種類があるピーマンはどれも表面がつややかでハリがあるものを選ぶと鮮度が高く良いでしょう。ピーマンは緑、黄色、赤と熟しながら色を変えます。緑のピーマンはクロロフィルが多く、抗がん作用が認められています。赤くなるほどビタミン類の含有量が増え、甘味が強くなり、青臭さが気にならなくなります。ちなみにピーマンが苦手という方は、輪切りではなく、繊維に沿って切ると苦みが出にくくなります。甘味の強い赤ピーマンやパプリカを取り入れるのもいいかもしれません。
【キュウリ】
生でも食べられるキュウリはハリとツヤがあり、チクチク痛いぐらいのイボがあるものがパリッと新鮮な証拠。曲がり具合は味に影響はありませんが、一本の太さが均一である方が味が良いと言われています。キュウリの両端には「ギ酸」という苦み成分が多く含まれているため、調理の際は端から1センチほど切り捨てて、端の付近の皮も厚めに向くようにしましょう。
【ナス】
油と相性の良いナスもヘタのトゲトゲが元気なものほど新鮮です。皮にシワがよっていたり、茶色に変色しているものは避けてください。ナスはアクが強いので、冷水にさらしてアク抜きをされる方も多いと思いますが、栄養が溶け出してしまうので、なるべく短時間で。切ってすぐに炒めたり、揚げたりすればアクも気にならなくなりますので、できればそのまま調理したいですね。ナスは旨味、栄養を素早く吸収してしまう特徴があり、油も多く使ってしまいがちなので、調理前に電子レンジで加熱しておくと多くの油を使わずにすみます。
選び方によって鮮度や味が変わります。今年5月は雨の日が続くなどぐずついた影響もあり、夏野菜がいつもの年より高騰しているようですから、ポイントを押さえて良いものをいただきましょう。
旬の夏野菜を使った簡単料理をご紹介します。
材料は全て4人分です。
《夏野菜のラタトゥイユ》
ナス 2本
ピーマン 1個
パプリカ赤 1/2個
パプリカ黄 1/2個
ズッキーニ 1本
玉ネギ 1個
(カボチャやブロッコリー、オクラなどお好きなお野菜をお好みで)
ベーコン 2枚
ニンニクの薄切り 1かけ分
オリーブオイル 大さじ2
トマト缶 1缶
白ワイン 1/4カップ
ケチャップ 大さじ1
コンソメ 小さじ2
塩コショウ 少々
①材料を食べやすい大きさに切ります。
②フライパンを熱し、オリーブオイルを入れてニンニク、玉ネギを入れて透明になるまで炒めます。
③他の野菜やベーコンを入れて油が回りしんなりするまで炒めます
④トマト缶、ケチャップ、白ワインを入れて混ぜ、ふたをして弱火で10分以上煮込みます
※汁気が足りなければ水を入れます
※煮込む際にローリエを入れたり、トマトを潰しながら入れたりするとより美味しくなります
⑤塩コショウで味を整えたら完成
《トウモロコシご飯》
トウモロコシ 1本
お米 2合
水 2合分
塩 小さじ1
酒 小さじ1
醤油・バター お好みで
①お米を研いで水に浸しておきます
②トウモロコシの皮を剥ぎ、半分か1/3にカットして身を削ぎ落します
(芯が固いので、切る際にはお気をつけください。)
③浸水したらお米の水を切って捨てます
④炊飯器にお米、塩、酒を入れ2合分のメモリに合わせて水を入れ、かき混ぜます
トウモロコシとトウモロコシの芯を入れて普通の炊飯モードで炊きます
⑤仕上がりにお好みで醬油やバターを入れるとより風味が豊かになります
《モロヘイヤスープ》
・モロヘイヤ 1袋
・玉ネギ 1/2個
・シメジ 1/2袋
・ミニトマト 5~6個
・ベーコン 3枚
・水 800ミリ
・コンソメ 小さじ2
・塩コショウ 少々
・バター 大さじ1
①モロヘイヤの葉、玉ネギ、シメジはみじん切りに、ミニトマトは1/4に、ベーコンは細切りにします
②フライパンにバターを入れて玉ネギから炒めます
③しんなりしてきたら、ベーコンやシメジなどのお好みの具材を入れます
④火が通ったら水とコンソメを入れて沸騰してから2分煮ます
⑤トマトとモロヘイヤを入れて1分半ぐらい煮ます
⑥塩コショウで味を整えて完成です
(炒める時にニンニクのみじん切りを入れるとよりおいしくなります)
少し前までは私自身あまりなじみのない食材だったモロヘイヤですが、驚くほど栄養豊富でβカロテンはなんとほうれん草の2倍以上‼
モロヘイヤ入りのスープは独特なヌメり、トロトロ感がとても美味しくて病みつきになっています。
スープまで作らなくても、熱湯でサッと1,2分茹でておくだけで色々な料理に加えたり、応用できます。2歳の息子の納豆にもさりげなくまぜて食べさせています。(難なく食べてくれるので助かっています!)
トウモロコシご飯は小さなお子様にも好まれる優しい味。ラタトゥイユはパスタやオムレツにも使えて夏の冷菜に常備していると重宝します。美味しい旬の時期にたくさん摂って、元気100倍に体調を整えておきたいですね!
【参考資料】
文部科学省 食品成分データベース
農畜産業振興機構 栄養成分別野菜ランキング