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髪の毛はケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されていますが、紫外線が当たるとたんぱく質のもとになるアミノ酸(シスチン、チロシン、フェニルアラニンなど)が酸化し、別の物質に変化してしまいます。特にシスチンは、たんぱく質が正しい構造を保つために必要なS-S結合に深く関わるアミノ酸ですが、酸化してシステイン酸が生成されると、元のS-S結合に戻ることはできません。たんぱく質の構造が乱れると、切れ毛や枝毛、パサつきなどさまざまなヘアトラブルを引き起こす原因となります。
また髪の土台となる頭皮も、紫外線を浴びるとダメージを受けて頭皮環境が悪化してしまいます。頭皮の状態が悪くなると健康な髪が生えづらくなり、抜け毛や薄毛が進行するおそれがあるので要注意です。
髪の毛や頭皮を紫外線の影響から守るために実践したい方法を3つご紹介します。
■1. 帽子や日傘を使う
紫外線の強い日は、なるべく帽子や日傘を使い、直射日光を受けないようにしましょう。帽子はなるべく広範囲をカバーできるよう、つばの広いタイプを選ぶのがおすすめです。一方の日傘は、なるべくUVカット率の高いものを選ぶのがポイントです。日傘にはさまざまな色がありますが、なるべく濃い色のものを選んだ方がUVカット効果が高まります。
なお、一般的な日傘は長く使用していると表面のUVカット剤が剥がれてきてしまうため、寿命は約2~3年といわれています。古い日傘はUVカット率が低下してしまいますので、定期的に買い替えるか、遮光生地を使った日傘を購入するようにしましょう。
■2. スプレータイプの日焼け止めを使う
日焼け止めというと、ローションタイプや乳液タイプが主流ですが、最近はスプレータイプの日焼け止めも販売されています。全身にスプレーを吹きかけるだけでUVカット効果を得られるので、ローションや乳液を塗ることができない頭皮や髪の毛の紫外線対策に役立ちます。なお、日焼け止めの効果は2~3時間程度で切れてしまうので、外出時には日焼け止めを持ち歩き、こまめにかけ直すようにしましょう。
■3.髪を小さくまとめあげる
ロングヘアをそのまま下ろしていると、紫外線に当たる範囲が広くなり、ダメージが大きくなってしまいます。紫外線が強い日は、髪の毛小さくまとめてお団子にしたり、髪の結び目に毛束を押し込むギブソンタックにしたりすると、紫外線のあたる面積を小さく抑えることができます。なお、ヘアアレンジする際は、なるべく分け目を作らないのがポイントです。頭皮の露出を減らせば、紫外線による頭皮環境の悪化も予防できます。
紫外線は目に見えないものですので、知らない間に髪や頭皮にダメージを受けている場合があります。髪を触ってみて、パサつきやゴワつきを感じ始めたら要注意です。紫外線のダメージが蓄積し、ヘアトラブルが進行している可能性があります。放っておくと切れ毛や枝毛、抜け毛などに発展するおそれがありますので、紫外線が強くなってきたらヘアケアをしっかり行いましょう。
ここでは紫外線ダメージを受けたときに実践したい髪の毛のケア方法を3つご紹介します。
■1. ダメージケア用のシャンプーを使う
紫外線ダメージが気になり始めたら、通常のシャンプーではなく、ダメージケア用のシャンプーに切り替えましょう。ダメージケアシャンプーには髪に良い成分が含まれており、紫外線で傷んだ髪の補修をサポートしてくれます。紫外線を浴びた後の頭皮はデリケートな状態になっていますので、シャンプーをするときは強い力でごしごしこすったりせず、指の腹を使ってやさしく洗うことを心がけましょう。
■2. 紫外線を浴びた日は頭皮をクールダウンさせる
大量の紫外線を浴びた後の頭皮は、日焼けによって熱がこもっています。そのまま放置していると頭皮の炎症が悪化してしまうおそれがありますので、冷やしたタオルなどを使って頭皮をクールダウンさせましょう。特に熱を持ったままの状態でシャンプーをすると摩擦によって症状が悪化するおそれがありますので、洗髪前に頭皮を冷やすのがおすすめです。
紫外線は肌だけでなく、髪や頭皮にも悪影響を及ぼします。長時間紫外線を浴びると、髪のパサつきやゴワつき、枝毛、切れ毛などの原因となりますので、紫外線が強い日は日焼け止めスプレーや帽子、日傘などでしっかり紫外線対策をすることが大切です。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、紫外線の強さを表す「紫外線指数」をエリア別に毎日公開しています。紫外線指数が「やや強い」レベルになったらUV対策が必要ですので、必要に応じて適切な対策を行いましょう。