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今回はベトナム『フーティユ』に挑戦です。それでは出発〜!
正式名称はベトナム社会主義共和国です。日本からは飛行機で5時間ほど、時差は2時間です。国土は日本より少し狭く、人口は9500万人を超えます。大半がキン族ですが、53の少数民族が暮らし、ほとんどの人がベトナム語を話します。仏教やキリスト教の他に、儒教・道教・仏教・キリスト教・イスラム教の教えを土台にしたカオダイ教というベトナムで興った宗教の信者もいます。
日本からの渡航者も多い、経済や商業の中心地で熱気あふれる都市のホーチミン市が有名ですが、首都はハノイです。政治の中心地ということもあり、湖と緑に囲まれ、フランス統治時代の香りも残る、落ち着いた街です。観光地は他にも、ビーチリゾートとしてゆったりと過ごせるニャチャン、世界遺産にも登録された山水画のような景色のハロン湾、激戦の歴史をも含んだ古都の香りが今にも残るフエ。かつて日本人町もあり、交易拠点であったホイアン。フランス統治時代から避暑地として発展し、コーヒーの産地でもあるダラット。周辺に多くの少数民族が暮らし、その中心地となっているサパ。縦に長い国土ですので、飛行機でないと各都市を周遊するには時間がかかりますが、日本からの飛行時間も短めなので、短期旅行先として何度も通う人も多いそうです。
ベトナムでは道をひとつ入っただけで違う世界のような、歴史を感じさせる風景がとても多く残っています。また、歩くだけで生活感を感じられるのもベトナムのよいところです。ぜひ試していただきたいのが屋台飯です。屋台と言っても、店舗の前に椅子とテーブルを並べた、オープンカフェのようなところも多いです。
ベトナムフードは日本人の舌に馴染んだ味のものが多く、挑戦しやすいと思います。野菜が豊富に使われている料理が多く、とてもヘルシー。お店を選ぶコツは、「地元の人がたくさん利用している」ことです。
もうひとつ、試してもらいたいのが「朝の散歩」です。ベトナムの人は、本当に朝からよく動いています。公園に行けば、散歩や太極拳などの運動をしている人を多く見かけます。「コー・トゥオン」「シャンチー」と言われる、独特な将棋を楽しむ人も多く、勝負を見守るギャラリーでワイワイと賑わう光景を見かけることもあります。
朝の散歩の際にはぜひ、屋台で「バインミー」と呼ばれる、フランスパンサンドウィッチを買ってみてください。フランスパンだけを買って帰る人も多く、朝だけしか出ていない屋台も多くあります。バターをたっぷり塗って、パテを塗り、野菜をいっぱい挟んで目の前で作ってくれます。卵焼きや好みのアラカルトを指差しで伝えるのもありです。仕上げに、ベトナムの醤油「ヌクマム」をひとかけして、渡してくれます。テイクアウトのコーヒーも気軽に買うことができますし、朝ごはんにぴったりですよ。
ベトナムでは、フォーなどの米の麺がよく使われます。また、生春巻きに使われているライスペーパーはもちろんそうですし、米粉を皮にした餃子など、米を主原料にした製品や料理がとても豊富です。「フォー」は、料理の名前だと思っている人も多いのですが、実は麺の呼び名です。スパゲッティやそうめん、そばなどと同じ感覚で呼んでいます。今回は、その米の麺「フォー」を使った汁麺をご紹介します。
<材料>およそ4人前
フォー(乾燥)*1 400g
スルメ 1枚
鶏手羽元 5、6本
水 6カップ
塩・こしょう 少々
ヌクマム*2 大さじ2と1/2
パクチー(香菜) お好みで
*1 フォーは輸入食材を取り扱うお店やスーパーなどで手に入ります。戻し方は、メーカーによるので、指示通りに戻しましょう。日本の気候だと少し固めに仕上がることが多いので、気になる場合は、出来上がりの直前にお湯にくぐらせて、好みの固さに仕上げましょう。
*2 ヌクマムがない場合は、ナンプラーでも構いません。ヌクマムもナンプラーもメーカーごとに、味や塩分がかなり違います。表示は目安ですので、好みに調整してください。
<作り方>
1. フォーを戻し始めます。
2. スルメを軽く火で炙ります。その後、ぬるま湯につけて少し柔らかくし、適当な大きさに裂きます。
3. 大きめの鍋に手羽元と水を入れて煮立てます。煮立ったら2のスルメを加えます。アクを取り除き、中火でおよそ20分、加熱します。
4. 一旦、手羽元とスルメを取り出します(3*)。手羽元は骨を取り除いて、肉を細かく裂いて、鍋に戻します。
5. 1.の戻したフォーを加えてひと煮立ちさせます。
6. 塩・こしょう、ヌクマムで味を調えます。
7. 器に盛り付け、刻んだパクチーを散らせば出来上がりです♪
お好みで、フライドオニオンやレモンをトッピングしても、味に変化が出て、美味しいですよ。
*3 するめは出汁として利用したので、保存して、煮物などに利用しましょう。
参考
外務省:ベトナム基礎データ
地球の歩き方:ベトナム