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そこでおススメなのが「マイ・タイムライン」を作ることです。「マイ・タイムライン」とは、気象災害の発生に備えて、避難に向けた行動をあらかじめ決めておく、一人一人の「避難計画表」です。いざという時に慌てることがないよう、自分自身や家族が「いつ」「何をするのか」、あらかじめ時間の流れと共に決めておく「マイ・タイムライン」を作ってみませんか。「マイ・タイムライン」のメリットと、作り方のポイントを知れば、その重要さがわかるはずです。
台風や大雨など、気象災害が発生して、避難を迫られる場合は、どうしても慌ててしまいがちです。ただ、急に避難する時でも、役立つのが「マイ・タイムライン」です。
「マイ・タイムライン」を作っておけば、避難の準備だけでなく、行動のチェックリストになったり、避難判断のサポートツールにもなったりする、というメリットがあります。
「マイ・タイムライン」を使うような災害は、大きく2つ。1つは「台風の接近」です。台風が数日後に直撃する恐れがある時には、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫、暴風、高波、高潮の発生の恐れが考えられます。もう1つは「梅雨前線や秋雨前線の停滞などによる大雨」です。この場合は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫の恐れがあります。
現在の天気予報では、「台風の接近」や「梅雨前線や秋雨前線の停滞による大雨」などは、数日前から、ある程度、予測できます。そのため「マイ・タイムライン」を作っておくことで、避難行動が、よりスムーズになるのです。
「マイ・タイムライン」には、決まった書式や形式はありません。基本的に、「時間」あるいは「警戒レベル」と、「行動内容」を書き込むことができれば良いと思います。(都道府県や市町村などのHPで、「マイ・タイムライン」の用紙をダウンロードできる場合もあります。)
できれば、台風と大雨で、2パターンの「マイ・タイムライン」を作るのがおススメです。
自分で「マイ・タイムライン」を作るポイントは、次の3つ。
①台風の「マイ・タイムライン」では、時間軸は【3日前まで】【3日前】【2日前】【1日前】【半日~数時間前】くらいに分けると、書きやすいでしょう。
②大雨の「マイ・タイムライン」では、警戒レベルごとに【警戒レベル1】~【警戒レベル5】に分けると、書きやすいでしょう。
③①と②のそれぞれ、「誰が」「どう行動するか」という項目を書いてみましょう。その際、避難準備や開始の「タイミングを決める目安」も書いておきましょう。
さあ、皆さんが「マイ・タイムライン」を作る場合、具体的に何を書けば良いかは、「マイ・タイムライン 実際に作ってみよう!」編で詳しくお伝えします。