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実はこの「我が家のカギを見直すロックの日」が制定された翌々年をピークに、国内での空き巣被害が減少傾向にあります。防犯には意識付けが大切だということがよくわかりますよね。そこで今回は自宅の防犯を強化するためのポイントをご紹介していきます。
少し前までは近所に空き巣が入ったという話をよく耳にしましたが、最近はほとんど聞きません。実際に2018年の住宅侵入窃盗件数は約3万件で、2003年には15万件以上あったことを考えるとこの15年で空き巣などの侵入被害は大幅に減っています。
それでも1日あたりで計算すると86件もの住宅が侵入窃盗の被害にあっています。その中でも一軒家が被害に合う確率が特に高く、2018年に発生したすべての侵入窃盗のうち住宅で起きた被害の割合は次のようになります。
一戸建住宅:42.5%
共同住宅(3階以下):11.9%
共同住宅(4階以上):4.1%
圧倒的に一戸建住宅での被害が多いことが、データから分かるかと思います。このように一軒家は侵入窃盗のターゲットになっていますので、なんらかの対策が必要です。具体的にどのような対策が必要なのか見ていきましょう。
【参考】
データで見る侵入犯罪の脅威
侵入窃盗の犯罪者は周囲の目をとても気にします。このため侵入に時間がかかると判断した場合には、その家への侵入をあきらめます。具体的には5分以上かかると約7割、10分以上かかるとほぼすべての犯罪者が侵入をあきらめます。
このことから分かるのは、侵入しにくい環境を整えることがいかに重要かということです。
1.外出時には窓や扉を施錠する
2.防犯アイテムを利用する
侵入窃盗に合わないためにはこの2点を意識しましょう。
施錠するのは当たり前のことですが、コンビニまで行くといったちょっとした外出時に鍵をかけずに出てしまうこともあるかと思います。そういうときでも必ず鍵をかけましょう。侵入窃盗被害の約半数が無締りの家で起きています。
ただ、犯罪者は様々なアイテムを持っているので施錠するだけでは簡単に侵入されます。侵入を防ぐために、次のような防犯アイテムを導入しましょう。
・窓ガラス用防犯フィルム
・防犯カメラ
・センサーライト
これらのアイテムは後付けできますので、手軽に防犯効果を高められます。ただし簡易的な防犯にしかなりませんので、より確実に侵入を防ぎたいのであれば、少なくとも1階の窓を防犯ガラスに交換し、玄関の扉には補助錠を追加しておきたいところです。
空き巣を防ぐには防犯アイテムの導入が効果的ですが、防犯としてできることはそれだけではありません。実は防犯に強いまちづくりを行うことで、侵入窃盗被害を減らせることがわかっています。
都市防犯研究センターの調べによると、63%の犯罪者が声をかけられたことで犯行をあきらめています。警察官に会ったときは20%、補助錠は34%が侵入をあきらめるということですので、声をかけることがいかに空き巣を減らす効果が高いかわかりますね。
見かけない人が歩いていたら挨拶をするだけでも、犯罪者は顔を覚えられたと感じて別の場所に移動します。でも、見かけない人かどうかというのは普段から地域全体の交流などがないとなかなかわかりません。
だからこそ近所づきあいが大切になります。普段からコミュニケーションをとって、同じ町内にどんな人が暮らしているのかは把握しておきましょう。そして不審な人を見かけたら、あいさつ程度でいいので声をかけるようにしましょう。
せっかくですから「我が家のカギを見直すロックの日」に、近所の人と防犯について話をしてみるのもいいかもしれません。もちろん6月9日以外でも、防犯意識は忘れないようにしてくださいね。
【参考】
みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり