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今回は、そんな疑問を解決するために、eスポーツの基礎知識とメリットついて解説し、どうすれば始められるのかについてご紹介します。
eスポーツはエレクトロニック・スポーツ(electronic sports)の略で、コンピュータゲームやビデオゲームを使った対戦のことを示します。「対戦する」というのがポイントで、これがeスポーツの最大の特長になります。
eスポーツはもちろんゲームに分類されますが、プレイヤー同士が対戦する競技ゲームのことをeスポーツと呼びます。
私たち日本人はスポーツというと運動競技をイメージしますが、欧米ではスポーツの意味合いが日本とは少し違います。そもそもスポーツというのは気分転換になる遊びのことで、例えばチェスなどもスポーツ(マインドゲーム)に分類されています。
ゲームもチェスのように頭脳を使い、さらに反射神経が求められます。いかに素早く正確に操作を行うかを求められますので、そういう意味ではアーチェリーや射撃と同じように競技ゲームもスポーツに分類されてもおかしくありませんよね。
とはいえ日本では「ゲーム=子供の遊び」という印象が強いため、なかなかeスポーツが定着していません。それでも2018年アジア競技大会でeスポーツがデモンストレーション競技になり、世界では賞金総額が数十億円になる大会が開催されているため、日本でも徐々にeスポーツに注目が集まりつつあります。
【参考】
笹川スポーツ財団:スポーツの歴史
eスポーツがどのようなものなのか理解してもらえたかと思いますが、まだ自分とは関係ない世界のことだと思われるかもしれません。でもeスポーツを含むデジタルゲームをすることにはランニングなどのスポーツと同じように、きちんとメリットがあります。
・認知症の予防
・思考力の向上
・コミュニケーション能力や問題解決能力の向上
・自己効力感の向上
様々な論文でこのようなメリットがあると紹介されています。年齢によって得られる効果に多少の違いがありますが、eスポーツを始めることで脳の活動にポジティブな影響を与えることがすでにわかっています。
eスポーツは単純なゲームではなく競技ゲームですので、相手の心理を読む必要があるため、駆け引きが上手くなるといった効果も期待できます。
子どもの頃に勉強せずにゲームばっかりしていた人は、親に叱られた経験から「ゲームは良くないもの」と思い込んでいるかもしれません。でも実際には、eスポーツだからこそ鍛えられる能力もあります。楽しみながら鍛えられるなら、そんな素敵なことはありませんよね。
【参考】
デジタルゲームが認知機能に与える効果の分析と今後の展望
eスポーツがわかってくると、自分でもやってみたくなりますよね。自宅で過ごす時間が長い人にとっては最高の暇つぶしにもなるだけでなく、脳のトレーニングにもなりますので、ぜひ始めてもらいたいところです。
そこで、eスポーツを始める方法をわかりやすく解説します。
1.ゲームをする端末を決める
2.ゲームを決めてダウンロードする
3.ゲームをインストールする
4.オンラインでゲームをプレイする
最初のステップとしてはこれだけです。
端末はパソコン、専用のゲーム機、スマートフォンのどれでもいいのですが、パソコンは高いスペックを求められ、専用のゲーム機は購入しなくてはいけません。そこでおすすめなのは、すでに通信環境が整っているスマートフォンです。
ポイントになるのはゲーム選びです。eスポーツとして楽しむなら多くの人がプレイしているゲームがおすすめです。スマホでできる人気のゲームを6種類ご紹介します。
・伝説対決 Arena of Valor
・パズル&ドラゴンズ
・モンスターストライク
・荒野行動
・フォートナイト
・クラッシュ・ロワイヤル
これらのゲームアプリをインストールして、必要に応じてID登録などを行えば、あとは実際にオンラインでゲームをするだけ。ゲームによってはコンピュータを相手に対戦できるモードもありますので、操作に慣れるまではコンピュータと対戦し、慣れてきたら実際に対人でプレイしてみましょう。
対戦相手は自動的にマッチングされるので、いきなり海外のプレイヤーと対戦なんてこともあります。
慣れないうちは勝てないかもしれません。そういうときはYouTubeなどで上級者の動画を見て、テクニックや操作のコツを学びましょう。この観戦するというのもeスポーツの魅力のひとつです。プレイするだけでなく、多くの動画を見て参考にしましょう。
ただし長時間のプレイは目が疲れますし、ゲームには依存性がありますので、大人も子どもも時間を決めてプレイや観戦をすることをおすすめします。あくまでも「気分転換になる遊び」ということで。