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今から34年前の1985年9月25日、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳の石室等が発堀された事を記念し「藤ノ木古墳の日」が制定されました。
多くの貴重な副葬品も出土し、当時ニュースでも話題になったので歴史ファンの方は記憶に残っているのでは。歴史にあまり明るくはない筆者ですが、このミステリアスな藤ノ木古墳に迫ってみたいと思います。
きれいな状態で発掘された藤ノ木古墳の石室には、男性2人が埋葬されていたといわれているそう(一体は女性、という説もあり)。ただ未だに埋葬されていた人物・被葬者は確定されていないそうです。
諸説ありますが、一説には被葬者は暗殺された崇峻天皇ではないかといわれています。副葬品の豪華さから、かなりの権力者であった事は間違いないようで、他の候補者として穴穂部皇子と宅部皇子の二人ではないか、という説も。多くの考古学者や歴史学者などの識者達が調べても、また現代の高い科学的見地から見ても、被葬者がはっきりとわからないそうです。なんだかミステリアスですね。日進月歩で進化している科学や物理の分野、被葬者が確定する日も近いかもしれません。
藤ノ木古墳は、世界遺産の法隆寺からもほど近く、周囲には観光スポットもたくさんあります。秋の旅行や散策にぴったりですね。
藤ノ木古墳では、通常はガラス越しに石室を見ることができますが、年に何度か特別公開の日があるそうです。今年は10月26日(土)・27日(日)が予定されているそう。
※天候など変更される場合もあるので、詳細は斑鳩町文化財センターのHPを確認してください。
<藤ノ木古墳近辺の散策スポット>
●法隆寺
姫路城とともに、ユネスコの世界文化遺産に日本で初めて登録されました。推古天皇の時代に聖徳太子により建立され、飛鳥時代はもちろん各時代の貴重な建造物などが広大な境内に点在しています。奈良を訪れるなら必ず行きたい、言わずと知れた日本有数の寺院です。
●法隆寺周辺のコスモス
法隆寺周辺には約2万平方メートルもの広大なコスモス畑が広がっています。可憐に風になびくコスモスと荘厳な法隆寺とのコラボレーションは、奈良斑鳩の代表的な景色の一つだそう。是非訪れてみたいですね。
●柿の葉ずし総本家平宗 法隆寺店
グルメスポットも外せません。奈良の郷土料理「柿の葉ずし」は、一つひとつ柿の葉のよい香りに包まれた、かわいらしいお寿司。筆者も大ファンで、デパートなどの物産展で見かけると必ず手が伸びます。
柿の葉ずし総本家平宗 法隆寺店は、出来立ての美味しい柿の葉ずしが食べられます。法隆寺の門前にあるので、法隆寺の秋景色を眺めつつ、是非召し上がってみてください。