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新緑はさまざまなリラックス効果を秘めています。グリーンのカラーは、副交感神経を優位にし、ストレスや憂鬱な感情を緩和してくれる作用を持っています。緑が豊かな場所に出かけたり、観葉植物を眺めているだけで、心がホッとしたり、スッキリしたりするのは、このグリーンの作用によるものだけではありません。新緑は、森林浴でおなじみの成分を多く発散し、私たちの心にゆとりを与える作用があります。
本日は、新緑の季節にまつわるよもやま話始まります。
新芽が生える木々からは「フィトンチッド」という成分が発散されています。この「フィトンチッド」は、細菌や害虫などから身を守るために木が自分から発散する成分。殺菌だけでなく、副交感神経の働きを優位にして、ストレスを緩和してくれることがわかっています。森林浴では、血圧の有意な低下, 心理テストにおける憂うつ感の減少, 血中コルチゾールの減少が認められ, 被験者が森林浴後にリラックスすることが判明しました。コルチゾールは分泌される量が多いと、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらすことで知られています。緑の中で深呼吸をしてたっぷりの酸素とその成分を取り込むことで、健康維持に効果がありそうですね。そして、存分にリラックス効果を味わってください。今の季節ならではの恵みですね。
新茶の美味しい季節です。グリーンも美しく、香りがよく、飲むと「カテキン」「テアニン」が含まれ、健康へのよい効果とリラックスが得られます。
茶摘みに最適な時期とされ、立春の日から「八十八日目」であることからその名がついた「八十八夜」。
農業に従事する人びとが多かった昔の日本社会で、ちょうどこの頃が種まきや田植えの準備、茶摘みなど春の農作業を行う時期にあたります。八十八夜の数日後には二十四節気でいう「立夏」になることもあり、八十八夜を迎える頃になると、天候も安定します。昔の人びとはこの時期を「夏の準備を始める目安」ととらえていました。
また、「八」「十」「八」の3つの字を組み合わせると「米」という字になり、さらに「末広がり」の姿をしている「八」の字が二つ重なった「八十八夜」は、農業に携わる人びとにとって、大切で縁起のいい日と考えられていました。立夏も過ぎたこの時期は霜がおりるほど冷え込むことはないとされており、その年に最後におりた霜のことを「別れ霜」といい、この頃合いを見計らって人びとは農作業を開始していました。「八十八夜の別れ霜」と言われるのはこのためです。
しかし、農作業をはじめたとたん、気象が変わり霜がおりて農作物は大変な被害を受けてしまうことがあり、これを「九十九夜の泣き霜」と呼び、用心しています。
メイストーム(5月の嵐の日)とは和製英語。
「八十八夜の別れ霜」は良いころ合いということですので、「バレンタインデー」から八十八日目5/13は、別れ話を切り出すのに最適の日とされています。2月14日の「バレンタインデー」、3月14日の「ホワイトデー」、4月14日の「オレンジデー」と、14日あたりは恋人に関連した記念日が続きますが、これを乗り切れば、6月12日には「恋人の日」が待っています。
二人の関係の中で相互作用によって生まれるものが、ギスギスしたものでなく、新緑のようにキラキラして、心安らぐものであることを祈ります!
しかし、それぞれ個性ある他人同士がが接近すれば、人生の中で当然こすれ合いやすれ違はつきものでしょう。今後の生き生きとしたご自身の人生を考えたとき、その人間関係で何を築いていくのか、何を生み出していきたいのか、しっかり見据えましょう。
新学期や新しい期が始まって間もない2カ月目の5月です。
まだまだ若葉マークの季節、無理せず気張り過ぎず深呼吸しながらゆっくりやっていきましょう。