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イワシやチョリソーを炭火で焼いてワインに舌鼓をうち、親しい人と過ごしたり、プレゼントを贈りあったりするのだそうです。この日は、屋台がならび、街に音楽が流れ、カラフルな装飾で街全体で盛大に祝います。恋する若者たちは「マンジェリコ」を買って、想い人にプレゼントします。「マンジェリコ」とはバジルなどのハーブを使った鉢植え、または花束のことをいい、そこに愛のメッセージを添えるのだそう。本日は、そんな「聖アントニオ」にちなんだよもやま話にふれていきます。
パドアのアントニオは、失せ物、結婚、縁結び、花嫁、不妊症に悩む人々、愛、老人、動物の聖人とされていて、カトリック教会で、フランチェスコに並ぶ人気の司祭です。
教会博士の一人で、本名はフェルナンド・マルティンス・デ・ブリャォン(Fernando Martins de Bulhão)といい、リスボンで貴族の子として生まれました。聖アントニオは、15歳のときにアウグスチノ会に入り司祭となりましたが、アフリカ宣教の望みを抱き、フランシスコ会に入会します。殉教の覚悟でアフリカのモロッコに渡りますが、まもなく病気になり、帰国しました。
あるとき、招待されていたドメニコ会の修道士に説教が依頼されますが、準備がされていないということで断られ、急遽アントニオが代役に指名されます。説教家には、教義や聖典について高度で専門的な知識や見識が必要であり、さらにそれをわかりやすく教え伝える能力が必要ですが、それらすべてを備えていたアントニオの弁舌に聴衆はすぐに魅了されていきます。これを機に説教家として彼の才能が認められ、イタリアやフランスを巡って福音を伝えていき、30歳には大司教ともいうべき地位になっていました。しかし、腎臓の病を患っていたアントニオは、36歳の若さで惜しまれながら亡くなりました。
説話や日常のエピソードからでしょうか、アントニオは、様々な聖人として知られています。欧米では、失くしものをしたら紛失物を捜すときの助け手として「聖アントニオ」と3回唱えると、失くしものが見つかると言われているそうですよ!
今、世界中のワインラヴァーからアツい注目を集めているポルトガル生まれのワイン、「ヴィーニョ・ヴェルデ」。日本語に直訳すると“緑のワイン”という名の通り、完熟前のブドウで仕立てられるフレッシュで軽快な味わいが魅力です。
本国では古くからビール代わりに飲まれるポピュラーな存在でしたが、近年「ワインをよりライトに楽しみたい!」というニーズの高まりにより輸出が拡大しているようです。
アルコール度数も低く、ほのかな発泡があり、梅雨の時期、暑い時期にさわやかな一杯だとのこと。一度飲んでみたいですね!通販でも数種類お取り寄せができそうです。全国でイワシとこのワインが楽しめるお店も紹介されています。
全国イワシ祭り協会
6月第3週の日曜日には父の日を迎えます。まだプレゼントはこれから探されるという方に、イワシの加工品やワインなど聖アントニオ祭にゆかりのあるものをチョイスして、プレゼントするのも面白いですね。
「マンジェリコ」と呼ばれるハーブを使った鉢植えや花束にはよくバジルが使われることが多いようです。この季節は、挿し木でも増えていくバジルです。
イタリア料理だけでなく、日本にはなんと江戸時代に伝来したようで、種を水に浸しゼリー状にして、目の洗浄に利用していたため、「目帚(めぼうき)」とよばれて一般的に使われていたそうです。害虫や蚊などの虫よけの効果もあるため、トマトや花壇の花などともに植えるコンパニオンプランツとしても活躍しているバジルです。
暑さ、冷房の冷え、梅雨の湿気、5月の疲れ。体調を崩しやすい時期ではありますので、疲労回復の効果のあるバジル料理もおすすめです。
どうぞ良い1日をお過ごしください!