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冬は気温が低く、空気が乾燥するため、ウイルスが活性化する「低温乾燥」と呼ばれる条件が揃っています。鼻や喉の粘膜も乾燥しがちで、ウイルスや細菌に対する戦う力が弱まり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
上記のウイルスや細菌と戦いカラダを守る機能を「免疫」と呼び、「自然免疫」と「獲得免疫」の2つに大別できます。
まず、体内に侵入してきた病原体に最初に反応するのが「自然免疫」で、24時間休むことなく体内をパトロールし、体内に病原体が入ったことを「獲得免疫」に知らせます。
次に「獲得免疫」ですが、この免疫は病原体との戦いを積み重ね、経験値を高めていくタイプの免疫力。「獲得免疫」の防御作用は強力ですが、初めて出会った病原体に対して有効性を発揮するまでには少し時間がかかります。
日ごろから「自然免疫」を高めておくと、警報を受けた「獲得免疫」も素早く戦え、免疫力全体が高まると考えられています。
では「自然免疫」力を高めるには、どのような生活を心がければよいのでしょう。
◎規則正しい食生活
体内の免疫細胞の60~70%は腸内に存在すると言われます。免疫力アップのカギは腸内環境を整えることにあります。腸内細菌を増やすことができるのは発酵食品です。また、免疫細胞を作るタンパク質をしっかり摂るように心がけましょう。
〈免疫力をつける食べ物〉
ヨーグルト、チーズ、漬物、味噌、納豆などの発酵食品
野菜、果物、肉類、魚類、卵、大豆
◎十分な睡眠
免疫力に必要な物質は睡眠中に作られます。十分な睡眠時間と質のよい睡眠が、免疫力の向上には欠かせません。起床したら朝日をしっかり浴びることも大切です。
◎適度な運動
免疫力を高めるには有酸素運動が効果的と言われています。ジョギング、ウォーキング、サイクリング、水泳などをゆっくりペースで20分以上行いましょう。
◎ストレスフリーを心がける
ストレスや疲労は免疫力を低下させる大きな要因です。疲れているときは無理をせず、しっかり休むこと。一日の疲れをとるために、湯船に浸かることもオススメです。
―― 今年はA型、B型が同時に流行しており、一度かかっても違う型に罹患するケースも多いようです。「もうインフルエンザにかかったから大丈夫」と油断せず、免疫力を高める生活を心がけましょう。