- 週間ランキング
6月に入ると掃除や洗濯などのシーンで、どうしても雨や湿気のことが気になりますね。さらに、毎日のヘアスタイルも湿気でうまくまとまらなくなり、人によっては家を出るときにせっかく髪型が決まったと思っていたのに、夕方にはクセが出て髪が広がってしまった……など、悩みは尽きません。
そして、この時期に意外と多くなるのが頭皮トラブルです。それはどんな症状かと言うと、
【頭皮がかゆくなる】【臭いが気になる】【頭皮がベタつく】など……。
これらの対策を知り、不快な梅雨の季節をうまく乗りきりたいものですね。
皮膚にはもともと常在菌などが棲息していますが、こうした細菌は、水分と温度と栄養があることで増えていきます。そのため、洗髪後に頭皮を乾かずに眠ってしまったり、汗をかいた後の状態を放置することで、頭皮の皮脂分泌が盛んになるといわれています。
つまり、夏の気温上昇や汗などの湿気が菌の栄養素となり、頭皮環境は細菌にとってこのうえない好環境になってしまうのです。
ということは、「皮脂分泌」「夏の暑さ」「水分=湿気」のいずれかをシャットアウトすれば、細菌は繁殖しにくくなる、ということがわかりますね。そこで早速、次の対策を実践してみましょう。
○ 日中、頭皮に汗をかいたら、ハンカチなどで頭皮をおさえて汗を拭きとる
○ シャンプーのしかたを見直す(詳しくは次の章に記します)
○ 洗髪後に、頭皮(髪の根本)から、しっかりドライヤーでを乾かす
○ ドライヤー使用時、温風の後に冷風をあてておくとなお◎
汗をかいた後の頭皮のベタベタは不快なもの。こんなときはすっきりシャンプーしたいですよね。でも、暑い時期になると汗が気になるからといって、朝夜問わず一日に何度もシャンプーする人がいます。そうした人の場合、シャンプー剤に含まれる成分の強さによって、かえって皮脂分泌を盛んにさせてしまい、ベタつきの原因を招いているケースがあるのです。
頭皮や肌のトラブルを防ぐには、もともと体に本来備わっているバリアがわりの皮脂膜を取りすぎないことで、肌の健康を維持することも大事なのです。
○ 頭皮トラブルを防止するシャンプー法
・ 最初にぬるめのお湯で、地肌を濡らすイメージでしっかり流す
・ シャンプーの原液を直接地肌につけない
・ 手でシャンプー剤をしっかり泡立ててから、頭皮と髪を優しく洗っていく
・ 爪を立てたり、強い力で地肌をこすらない
・ シャンプー剤もコンディショナーも地肌に残らないよう、しっかり洗い流す
・ シャンプー後にしっかりタオルドライし、すぐにドライヤーで乾かす
さらに、次の点にも気を配りましょう。
○食事
脂質や糖質分を多く摂取する人ほど皮脂分泌が盛んになりますし、さらにアルコールやコーヒーなどを取りすぎる人も多くなるといわれています。そのため、毎日のシャンプー法を見直すとともに、食事や飲酒などの食生活にも気をつけましょう。
○紫外線や冷房
紫外線や冷房も、頭皮の乾燥状態を招く要因となるため、頭皮トラブルの大敵となります。ついつい、汗などで湿っていることに気がいきがちですが、逆に乾燥していることもかゆみの原因になることを覚えておきましょう。
── 炎症によって頭皮にかゆみが生じると、なかなか治りにくいもの。
ビジネスシーンなどで頭をポリポリかいている姿は、見た目に不潔そうなイメージを相手に与えかねませんので、治りにくいからこそ頭皮トラブルにならないよう、日頃から気をつけてくださいね。