明日7日立冬の北海道は冬らしい雪景色に 長い冬のはじまり 寒さや積雪に注意を
本日6日(木)、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。期間の1週目は寒気の影響を受けやすく、日本海側とオホーツク海側は曇りや雪、または雨の降る日が多くなるでしょう。厳しい寒さとなる日もありそうです。2週目以降は季節の歩みはゆっくりとなりますが、秋が終わり、冬のはじまりへと季節が変わるタイミングのため、体調管理などには注意が必要です。
●1週目(11月8日~14日)明日7日~明後日8日の道内は雪景色となる所も 気温も低めに経過
明日7日(金)は立冬。暦の上で冬のはじまりですが、道内ではまさに冬らしい雪景色となる所がありそうです。
太平洋側は広く晴れ間が出ますが、その他は雲に覆われて、8日(土)の午前中にかけて日本海側を中心に湿った雪や雨が降るでしょう。特に留萌地方から深川周辺といった北空知にかけてなどでは断続的に雪が降り、軽く雪かきが必要な地域もありそうです。札幌市内でもみぞれや雨が降ったりやんだりで、8日(土)の朝には道路が雪で真っ白になる可能性があります。路面状況の変化に注意して下さい。なお、8日(土)の午後は次第に雪がやんでくる見込みです。
9日(日)には早くも気圧の谷が近づき、広い範囲で雨が降るでしょう。日曜日は降るものが全般に雨となりますが、気圧の谷が通過後、10日(月)~11日(火)頃は上空に寒気が流れ込み、再び日本海側を中心に雪の所があるでしょう。
最高気温は平年並みか低い日が多い見込みです。特に明日7日(金)の夕方以降は上空の寒気の影響で、一気に気温が低くなり、7日(金)夜から8日(土)の朝は予想最低気温が広く氷点下1℃前後です。8日(土)は日中も気温が上がりにくく、最高気温は広く5℃前後にとどまるでしょう。初冬らしい寒さとなるため、外出の際は暖かい服装を心がけて下さい。
●2週目(11月15日~21日)徐々に減っていく二桁気温の日 日中も防寒対策が必要
2週目の道内は高気圧に覆われやすく、寒気の影響を受けにくくなるため、日本海側とオホーツク海側は平年に比べて曇りや雪または雨の日が少ない見込みです。また、太平洋側では平年と比べて晴れる日が多くなるでしょう。
1週目に比べると季節の歩みはゆっくりとなりそうで、気温は平年並みか高めとなる見込みです。
しかし、11月後半にもなれば、平年並みか高めの気温といっても、寒く感じられるでしょう。例えば、札幌11月後半の最高気温の平年値は6度前後となり、最低気温としては冬日(最低気温が0℃未満)となる日も徐々に増えていきます。昨日5日(水)の道内では、ほぼ全道で二桁気温となり、日差しの温もりを感じられた所もありましたが、これからは段々と、日差しがあっても寒い日が多くなります。旭川は例年11月18日頃、稚内は11月19日頃に、その年最後の二桁気温を観測するなど、日中でもマフラーや手袋、カイロといった防寒アイテムが活躍するようになりそうです。
●3~4週目(11月22日~12月5日)平年では根雪がスタートする頃 雪道による転倒事故には注意
2週目に引き続き、3~4週目も高気圧に覆われる日が多く、寒気の影響を受けにくくなる見込みです。日本海側では平年に比べると曇りや雪または雨の日が少なくなるでしょう。気温は各地とも平年並みか高めで経過する見込みです。
昨シーズンの道内の根雪初日は、旭川で11月29日、札幌では12月5日など11月下旬から12月上旬には主な都市でも雪が積もり、根雪となる所が多くなっていきます。この時季になってから慌てて除雪グッズなどを確認するのではなく、余裕を持って雪への準備を行っておきましょう。また、地面が雪で覆われるようになると、足元も滑りやすく危険です。札幌市消防局の統計によると、令和6年度における雪道の自己転倒による緊急搬送者数は12月頃から一気に増えています。積雪や凍結路面に対しては、手をポケットに入れたり、両手をふさいだ状態にすることなく、慎重に歩くことを心がけて下さい。早めに冬靴を履いておいて、足元を慣らしておくのもよいでしょう。