28日から29日にかけて、北海道から九州の日本海側を中心に雪が降り、大雪になる所があるでしょう。大荒れや大しけとなるおそれもあります。2月に入っても、北海道や東北の日本海側、北陸を中心に、降雪量がかなり多くなることは、まだありそうです。

●28日~29日 北海道から九州の日本海側を中心に大雪の所も

28日から29日にかけて、冬型の気圧配置が強まる見込みです。
北海道から九州の日本海側を中心に雪が降り、大雪になる所があるでしょう。大雪による交通障害、着雪、なだれに注意が必要です。

上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定になるため、雪雲は発達しやすいでしょう。発達した積乱雲の周辺では、雷が鳴ったり、雹(ひょう)が降ったりすることがあります。局地的に竜巻などの激しい突風が発生することもあります。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、直ちに、建物の中など安全な場所に移動してください。

冬型の気圧配置の強まりの程度によっては、大荒れや大しけとなるおそれもあります。風雪や高波に注意、警戒してください。

●寒冷渦の影響で雪雲が発達 2月に入っても降雪量かなり多くなる可能性

28日から29日の荒天には、低気圧の一種で、上空約5000~10000メートルに形成される寒冷渦の影響があります。寒冷渦は、偏西風が赤道方向に蛇行した領域で、偏西風の北側の寒気を内部に閉じ込め形成されます。

今回は、寒冷渦が、ボッ海から朝鮮半島付近に進み、この寒冷渦に対応して、地上では低気圧が日本海を東へ進むでしょう。北陸や東北付近の上空5300メートル付近でマイナス36℃以下の寒気が流れ込む見込みです。冷たく重たい空気が上空を覆うため、大気の状態が非常に不安定になり、雪雲が発達します。

寒冷渦の影響は、2月に入ってからも受けやすいとみられます。北海道や東北の日本海側、北陸を中心に、今回の荒天が過ぎても、降雪量がかなり多くなることは、まだありそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士