インフルエンザ患者 昨年同期の約2.7倍 乾燥続く受験シーズン 万全な体調管理を
厚生労働省が、17日(金)に発表した「インフルエンザの発生状況」によりますと、令和7年第2週(令和7年1月6日から令和7年1月12日まで)分の定点あたり報告数は、前週より増えて、昨年同期の約2.7倍になっています。受験シーズンを迎える中、今後1週間も、太平洋側は晴れる日が多く、空気の乾燥が続くため、体調管理に注意が必要です。
●インフルエンザ患者 依然として昨年同期を上回る
17日(金)、厚生労働省が発表した「インフルエンザの発生状況」によりますと、令和7年第2週(令和7年1月6日から令和7年1月12日まで)分の定点あたり報告数は「35.02」と、前週の「33.82」より増えました。
また、昨年同期の定点あたり報告数は「12.99」でしたので、昨年同期に比べて、約2.7倍の多さです。「今シーズンは、年明けも患者数が多く、前年同期を上回る患者数になっている」というのが分かります。
なお、インフルエンザの指定医療機関の報告数は「172,417」でした。
●受験シーズン 太平洋側は空気の乾燥が続く
この先1週間の天気を見ますと、18日(土)は、広く晴れるでしょう。
19日(日)は、晴れ間もでますが、雲が増えそうです。マークにはありませんが、午後は、太平洋側の所々で、雨雲に変わる可能性があります。
ただ、雨が降っても、長くは続きません。
20日(月)は、雨の残る所もありますが、天気は足早に回復するでしょう。21日(火)以降は、また広い範囲で、晴天が続き、空気がカラカラに乾きそうです。
最高気温は、全国的に平年より高い日が多いでしょう。最低気温は、全国的に平年並みか高い予想ですが、東京では18日(土)と19日(日)は1℃と、冷え込みそうです。
この土日は、大学入学共通テストが行われ、受験シーズンを迎えます。受験生はもちろん、周りの方も、空気の乾燥や冷え込みで、体調を崩さないよう、注意が必要です。
●空気が乾燥 インフルエンザに注意
湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。
① 外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。
② 外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③ 室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
④ 栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。
それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。