年始にかけて近畿には断続的に強い寒気が流入 交通機関への影響に注意 2週間天気
近畿地方には、年始にかけて周期的に寒気が流れ込む見込みです。厳しい寒さが長続きすることはないものの、帰省やUターンの足に影響の及ぶことも考えられます。長期間の休暇を利用して、車で遠出を計画されている方も多いと思います。お出かけの際には、気象情報とともに交通情報にも注意が必要です。
●年内の厳しい寒さはあと1回 その後は暖かな年の瀬に
25日(水)は日本海を低気圧が東へ進み、南寄りの風が吹くため、雨雲や雪雲は日本海へと後退し、近畿地方は北部を含めて、晴れ間の出る所が多くなる見込みです。
26日(木)は日本列島を寒冷前線が通過するため、北部を中心に雨が降るでしょう。
中部と南部では晴れる時間もありますが、天気は変わりやすい見込みです。
雨のあと、27日(金)から28日(土)にかけては冬型の気圧配置となります。上空には寒気が流れ込むため、北部では沿岸部を中心に冷たい雨や雪が降るでしょう。中部と南部でも雲が広がりやすく、大阪府と和歌山県境の「和泉山脈」周辺や、和歌山市~橋本市などの「紀の川筋」など、雨や雪の降る所もある見込みです。
29日(日)から30日(月)にかけては高気圧の中心が日本の南に移動してくるため、寒さはいったん和らぐ見込みです。
●12月31日~1月5日 1月2日から新春寒波が襲来か
「大みそか」は南寄りの風が吹いて、近畿の北部でも晴れ間が出る見込みです。気温は平年よりも高く、この時季にしては過ごしやすいでしょう。
しかし、元日は近畿地方を気圧の谷が通過して北部を中心に雨が降る見込みです。
2日(木)から4日(土)にかけては冬型の気圧配置が続き、寒さが戻るでしょう。日本海で発生した雪雲や雨雲は北よりの風に流されて、近畿の中部や南部へと流れ込む見込みです。朝晩を中心に、山沿いなどでは路面が凍結する恐れがあります。初詣やUターンなどで車を運転する機会が多くなると思いますが、雪道に慣れていないドライバーは、無理をしないようにしましょう。
この時季、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。