今日22日、九州や中国地方に発達した雨雲がかかり、所々でバケツをひっくり返したような激しい雨を観測。活発な雨雲は東へ広がり、今夜にかけては九州から近畿まで広い範囲で雨が降り、警報級の大雨となる恐れ。明日23日は東日本や北日本も雨で、局地的に雨量が増えるでしょう。

●九州で10月として記録的な大雨も

今日22日、黄海に低気圧があり、西日本を中心に南から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。この影響で、九州や中国地方を中心に発達した雨雲がかかっています。

午前11時までの1時間降水量は、長崎県の五島市で41.5ミリ(午前8時32分まで)、新上五島町で35.5ミリ(午前9時32分まで)、鹿児島県屋久島町で33.5ミリ(午前9時6分まで)など、九州の沿岸部を中心に、バケツをひっくり返したような激しい雨を観測しました。

また、昨日21日から断続的に雨が強まっている九州南部で雨量が増えていて、鹿児島県の肝付町内之浦(うちのうら)では午前7時50分までの24時間降水量が286.0ミリに達し、10月として1位の値を更新しました。
午前11時現在、宮崎県の日南市と串間市には、「土砂災害警戒情報」が発表中です。土砂災害の発生しやすい危険な状況となっていますので、災害に警戒し、安全な場所でお過ごしください。

●今夜にかけて西日本で激しい雨や雷雨　九州は災害に警戒

今夜にかけて黄海にある低気圧は前線を伴い、発達しながら日本海を北東へ進むでしょう。
午後6時以降は九州から近畿まで広く雨が降り、明日23日明け方にかけては西日本を中心に所々で激しい雨が降る見込みです。落雷や竜巻などの突風の恐れもありますので、屋外では十分に注意してください。

また、すでに雨量が増えている九州南部では土砂災害の発生しやすい状況が続く見込みです。山の斜面や崖の付近など危ない場所には近づかず、安全な所でお過ごしください。

●明日23日は強雨エリア北まで拡大　北海道で警報級大雨の恐れ

明日23日未明には、東海から北海道まで広く雨のエリアが広がるでしょう。
寒冷前線の通過に伴って、雨量が増える所もある見込みです。北海道では昼前後から激しい雨が降り、道南を中心に警報級の大雨となる可能性があります。
関東も午前中から断続的に雨が降り、局地的に強まるでしょう。雨の情報に注意をして、早めに備えを行っておきましょう。

情報提供元： tenki.jp日直予報士