昨日(17日)、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。向こう1か月の降水量は太平洋側を中心に多く、平年よりも晴れる日が少ないでしょう。気温は平年より高い見込みですが、気温が高いとはいえ、北海道内ではいつ雪が降ってもおかしくない時期となりました。早い所では今週末(19~20日)に平地でも雪となりそうです。

●1週目(10月19日~25日) 山に限らず平地でも雪か

1週目は、低気圧や前線の影響を受けやすいため、北海道日本海側では平年に比べて曇りや雨の日が多く、雪となる所もあるでしょう。太平洋側とオホーツク海側の天気は数日の周期で変わりますが、平年と比べると晴れの日は少なくなりそうです。

気温は平年より高めの見込みですが、19日から20日にかけては寒気が流れ込むため、山では雪が降り、峠でも積雪状態となる可能性もあります。特に早朝は気温が低く路面が凍結しやすいため、峠越えの際は冬タイヤと慎重な運転が必要です。また、山だけでなく、道北を中心に平地でも雪の降る恐れがあります。旭川の初雪の平年日は10月19日と、いつ雪が降ってもおかしくない時期です。車の運転は、路面状況に注意してください。

●2週目(10月26日~11月1日) 例年よりも過ごしやすい気温に

日本海側では平年と同様に曇りや雨または雪の日が多く、オホーツク海側の天気は数日の周期で変わるでしょう。太平洋側では、天気は数日の周期で変わりますが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、平年と比べると晴れの日が少なくなりそうです。

気温は各地とも平年より高めの見込みです。例年では、道内でその年最後の20度以上が観測されるのは、10月28日頃です。ただ、10月から11月上旬が平年より高い気温となった昨年(2023年)は、11月3日に渡島地方の北斗で、北海道の11月の最高気温の記録を83年ぶりに更新する24.0℃まで上がり、11月23日まで道内で20度以上の地点があるなど、11月でも度々暖かい日がありました。
今年も平年より高めの気温が予想されていることから、10月末から11月初めでも、日差しのもとでは過ごしやすく感じられる日が多くなりそうです。

●3~4週目(11月2日~15日) 季節が進み、市街地でも積雪が?

日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いでしょう。オホーツク海側と太平洋側では天気は数日の周期で変わり、特に太平洋側は平年通り晴れの日が多い見込みです。

気温は、太平洋側では平年並みか高いでしょう。晴れの日が多い太平洋側は日差しの暖かさを感じられ、小春日和となる日もありそうです。
一方で、日本海側とオホーツク海側はほぼ平年並みとなるでしょう。1、2週目が平年より高いことから、3~4週目は一気に季節が進んだように感じられるかもしれません。1cm以上の積雪初日の平年日は、旭川11月4日、稚内と札幌11月12日など、道北や道央を中心に市街地でも雪が積もりはじめる時期です。この頃までにはタイヤ交換を済ませるなど、冬支度を進めるとよさそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士