2024年~2025年にかけての冬は、昨年の2023年~2024年にかけての冬よりも寒くなる予想です。この冬にかけて用意しておいた方が良いアイテム解説します。

●2023年~2024年冬 振り返り

10月に入り、ようやく秋を感じられるような日も多くなりました。今シーズンの冬は、昨シーズンの冬と比べてどのような特徴があるのか解説します。

まずは、昨シーズンの冬について振り返りましょう。
気象庁が2024年3月1日に発表した「2023年〜2024年の冬(12月〜2月)の天候」によると、2023年〜2024年の冬(12月〜2月)は、冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の流れ込みが弱かった影響で、気温は全国で平年よりかなり高くなりました。東北地方など、平均気温の高い記録を更新した地域もありました。
降雪量は、平年と比べて北日本日本海側でかなり少なく、東・西日本日本海側でも少なくなりました。

昨シーズンの冬は、冬らしい寒さにならず、スキー場は雪不足で報道されていたことを、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。

●2024年~2025年の冬の傾向

それでは、今年2024年の冬はどのような特徴があるのでしょうか。

気象庁が2024年9月24日に発表した寒候期予報(2024年12月~2025年2月)によると、この冬は西日本と東日本を中心に冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けやすい時期がある見込みです。
気温は全国的に平年並みですが、西日本と東日本では平年より低くなることもあるでしょう。太平洋側では、降水量は平年並みか平年より少ない見込みです。
一方、東日本と北日本の日本海側では、降水量は平年並みか平年より多く、降雪量(山陰含む)も平年並みか平年より多い予想です。

●11月から急激に寒くなる

同日に気象庁が発表した3か月予報によると、10月までは全国的に高温が予想されていて、西日本や東日本では10月になっても10月前半を中心に最高気温30度以上の真夏日になる日がある可能性もありそうです。
ただ、11月になると西日本と東日本では高温傾向が落ち着き、気温は一転して平年並みになるでしょう。初秋のような暖かさの10月から、一気に晩秋らしい寒さの11月になるため、実際の気温以上に寒く感じるかもしれません。
秋は一日の寒暖差も大きいため、体調管理に注意が必要です。

急な気温低下に対応するために、寒くなり始めた時期に活躍するアイテムを早めに用意しておきましょう。
日本気象協会が調査したデータによると、カイロや入浴剤、ハンド・スキンケアクリーム、ゴム手袋、風邪予防グッズが寒くなり始めた時期に需要が高くなります。まだまだ暖かいからと油断せずに、これらのアイテムについて用意しておくと安心です。

●今シーズンはラニーニャ現象 寒冬に

特に、今シーズンの冬はラニーニャ現象の影響を大きく受ける予想です。ラニーニャ現象が発生している冬は、日本付近では寒冬になりやすいという特徴があります。

同じくラニーニャ現象が発生していた2020年~2021年の冬では、冬の前半に冬型の気圧配置が強まり、度々強い寒気が流れ込みました。
2020年12月15日から16日には群馬県の藤原(みなかみ町)や新潟県の湯沢で24時間降雪量が100センチを超える記録的な大雪になりました。

年末年始も日本海側で雪の降り方が強まり、その後、2021年1月7日から11日には北陸を中心に次々と雪雲が流れ込み、短時間で記録的なドカ雪になりました。24時間降雪量、48時間降雪量、72時間降雪量などの記録更新が相次いだうえ、福井県や新潟県で多数の車両の立ち往生が発生し、北日本から西日本にかけて道路の通行止めや鉄道の運休などの交通障害が発生しました。

●厳しい冬に必要なアイテム

今シーズンも、冬の前半(12月~1月)を中心に厳しい寒さや大雪になる可能性があります。

昨シーズンは記録的な高温であまり活躍しなかった、ダウンコートや手袋などの防寒着は、今シーズンは活躍する機会が増えそうです。日本海側の地域では、大雪が降る可能性もありますので、雪かきや融雪剤などの除雪グッズも昨年より必要になる機会が多くなるでしょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士