今日25日は、暖かく湿った空気や日中の昇温により大気の状態が不安定になり、四国や北陸、東北で相次いで「記録的短時間大雨情報」が発表されました。明日26日になると台風周辺の湿った空気も加わり、局地的な大雨や雷雨があるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒が必要です。

●四国や北陸、東北で「記録的短時間大雨情報」発表

今日25日は、暖かく湿った空気と日中の気温の上昇の影響で大気の状態が非常に不安定になりました。九州から東北にかけての広い範囲で、活発な雨雲や雷雲が発生しました。特に四国や北陸、東北では、短い時間に大雨が降った(降ったとみられる)として「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

「記録的短時間大雨情報」が発表された場所や雨量は以下となっています。
13時40分 富山県上市町伊折 111ミリ
13時50分 富山県上市町東種 131ミリ
13時50分 富山県上市町付近 120ミリ以上
13時50分 富山県魚津市付近 約100ミリ
13時50分 富山県滑川市付近 約100ミリ
16時   新潟県小千谷市付近 約110ミリ
17時10分 岩手県遠野市西部付近 約100ミリ
18時   香川県三豊市付近 約90ミリ

また富山県上市町では14時5分までの1時間に146.5ミリの雨を観測し、全国9位タイの大雨となりました。(全国の1時間雨量の1位は、千葉県香取市と長崎県長崎市長浦岳の153ミリ)

●明日も大気の状態が非常に不安定

明日26日も大気が非常に不安定な状態が続きそうです。日本の南を北上している台風10号周辺の湿った空気も徐々に日本列島に流れ込んでくるため、西日本から東日本の太平洋側や気圧の谷が通過する東北などでは、発達した雨雲や雷雲が発生するでしょう。晴れていても、雷雨や大雨となることもありそうです。今日のような「記録的短時間大雨情報」が発表されるような猛烈な雨が降る可能性もあります。

急に黒い雲に覆われる、ゴロゴロとカミナリの音が聞こえる、冷たい風が急に吹き始めた。など天気急変の合図があった場合は、頑丈な建物に避難し、できれば2階以上の高い所に移動するとよいでしょう。また、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などにも警戒が必要です。

●ゲリラ豪雨に遭遇したら

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。

① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士