今日8日(木)、大阪管区気象台より1か月予報が発表されました。関西ではこの先1か月も平年より気温の高い状態が続くでしょう。特に、2週間先までは内陸部を中心に猛暑が続き、体温並みの暑さとなる所もある見込みです。引き続き、熱中症に警戒が必要です。お盆休みは車で移動される方も多いかと思いますが、短時間でも車内に家族を残さないようにしてください。

●2週間先まで猛暑が続く恐れ その後も厳しい暑さが続く

関西では、この先1か月も平年より気温の高い状態が続く見通しです。
さらに今日8日(木)は、大阪管区気象台より「高温に関する早期天候情報」も発表されました。2週間先まで暖かい空気が流れ込みやすく、平年よりかなり気温の高い日が多くなる見込みです。内陸部を中心に最高気温35℃以上の猛暑日が続く恐れがあります。お盆休みも、体温並みの暑さになる所があるでしょう。
京都では、今日8日までの猛暑日連続日数は15日です。これまでの最長記録である、1942年の「19日」を更新する可能性が出てきています。
連日の猛暑で、身体に疲れがたまってきていると思います。できるかぎり無理をせず、疲れを感じる時はしっかりと休養をとるようにしてください。引き続き、熱中症に厳重に警戒をしてください。
平年だと、8月の終わる頃には、京都の最高気温は32℃前後まで落ち着いてきます。ところが、今年は猛暑の終わりがまだ見えない状況で、厳しい暑さは当分続きそうです。体調の管理にはくれぐれもお気をつけください。

●車内の温度を効率的に下げる方法

お盆休み、車で移動される場面が多いかもしれません。
車内温度が55℃と高温になった駐車車両の車内温度を下げるための方法を複数試したところ、最も早く温度が下がったのは「窓を全開にして車のエアコン(オート)を外気導入、温度設定をLo(最低)にして走行し、2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行する方法」でした。この方法では5分後の車内温度が28℃になりました。

上の画像のように、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことが最も効率的に車内を涼しくする方法と考えられます。

●子どもや高齢者、ペットを車内に残さないで

どんな場面でも、短い時間でも、車内に子どもや高齢者、ペットを残さないようにしましょう。
① 車を離れる際は、後部座席や助手席に人やペットがいないか確認する。
後部座席やチャイルドシート付近に荷物を置いておくなど、必ず車内を確認できる環境を作っておくのも防止策です。
② 家族とこまめに連絡を取る。
子どもを送迎した後は、必ず家族へ連絡する習慣をつけておきましょう。

車内での熱中症による事故の中には、子どもが乗っていることを忘れてしまっていた、という事例もあります。車種によっては、後部座席への荷物や子どもの置き忘れがないように、通知やブザーで知らせてくれるリヤシートリマインダーなどのドライバー支援装備もあります。(※1)こうした機能も積極的に活用して、万が一を起こさないアクションを行ってください。

保護者が気をつけることはもちろん大事ですが、他人事と思わずに、周りの大人が安全に見守る意識を持ち社会的なセーフティネットを築くことも大切です。

※1 車種や年式によって、設定や操作方法が異なる場合があります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士