沖縄は先島諸島を中心に発達する台風3号の接近で、24日～25日は大荒れの天気になるでしょう。暴風や高波、土砂災害などに厳重に警戒してください。九州～関東では猛暑が長く続くため、熱中症対策が欠かせません。東北や北海道は発達した雨雲がかかり、大雨になる所があるでしょう。その後も断続的に雨が降り、26日にかけて再び大雨になるおそれがあります。

●明日24日～25日　台風3号接近　沖縄の先島諸島を中心に大荒れ

大型で強い台風3号は沖縄の南をさらに発達しながら北上し、明日24日～25日にかけて石垣島など先島諸島に接近する見込みです。

【暴風】明日24日はさらに風が強まり、一部の住家が倒壊するおそれもある「猛烈な風」が吹くでしょう。今日23日までに早めの台風対策を行い、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。

【高波】沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴い、26日にかけて先島諸島では「大しけ」や「猛烈なしけ」になり、沖縄本島地方では「大しけ」になる見込みです。うねりを伴う高波に厳重な警戒が必要です。

【高潮】24日から25日は大潮により潮位が高くなる影響と台風の接近で更に潮位が高くなるため、海岸や河口付近の低い土地での高潮による浸水や冠水に厳重に警戒してください。なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えるおそれもあります。高潮や高潮と重なり合った高波による浸水などにも厳重に警戒してください。また、沖縄本島地方でも25日にかけて高潮による浸水や冠水に、ご注意ください。

【大雨】先島諸島では、明日～25日にかけて滝のような非常に激しい雨が降り、大雨になるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。沖縄本島地方でも、24日～26日にかけて雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨になるおそれがあります。

【24時間予想降水量　多い所】
23日18時～24日18時
沖縄本島地方120ミリ、宮古島地方150ミリ、八重山地方200ミリ
24日18時～25日18時
沖縄本島地方150ミリ、宮古島地方50ミリ、八重山地方150ミリ

●26日にかけて　朝から気温高い　関東を中心に猛暑続く

明日24日も沖縄や九州～関東、東北の太平洋側は朝から気温が高く、通勤の時間帯も汗が噴き出るような暑さです。こまめな水分補給など、熱中症対策が欠かせません。

日中は今日23日ほど気温が上がらないものの、日差しが照りつける関東を中心に猛暑日(最高気温が35℃以上)の続く所が多いでしょう。できるだけ暑さを避けて、無理のないよう、お過ごしください。

北陸や東海から九州の太平洋側は晴れ間がでますが、日本海側では雨雲がかかりやすいでしょう。局地的には雷を伴って道路が冠水するほどの激しい雨が降りそうです。
関東でも気温の上がる午後は、大気の状態が非常に不安定になります。所々で激しい雨や雷雨があり、大雨になるおそれもあります。天気の急変にご注意ください。

●25日にかけて　東北の日本海側を中心に大雨

前線が明日24日にかけて東北地方に南下し、明後日25日にかけて停滞する見込みです。

前線に向かって、雨雲の元になる暖かく湿った空気が流れ込み続けるため、東北や北海道は明日24日にかけて発達した雨雲がかかり、大雨になる所があるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意や警戒をしてください。
そのあとも断続的に雨が降り、前線の活動の程度によっては26日にかけて再び大雨になるおそれがあります。

北海道は昼頃にかけて雨が降り続き、明日の朝にかけては局地的に活発な雨雲がかかるでしょう。晴れてくるのは夕方頃になるため、厳しい暑さは落ち着きそうです。

●北陸、東北南部、東北北部の梅雨明けは?

北陸、東北南部、東北北部の「梅雨明け」の発表は、もう少し先になりそうです。この先1週間は前線や暖かく湿った空気の影響で、雨の降る日が多いでしょう。

27日～28日頃は太平洋高気圧の勢力が一時的に弱まり、前線が関東北部付近まで南下する見通しです。27日は雨の降る所が多く、前線に近い東北を中心に雨の降り方が強まる所もありそうです。29日～30日頃は台風3号から変わる低気圧が前線上を通るため、梅雨明けした関東や東海でも雨が降ったりやんだりするでしょう。

今日23日、日本気象協会が発表した「梅雨明け」予想によりますと、北陸は8月1日頃、東北南部や東北北部は8月6日頃、いずれも平年より遅くなりそうです。

情報提供元： tenki.jp日直予報士