これから少なくとも4日(木)ごろにかけては、主な雨のエリアが北へ移動し、北陸から東北の日本海側を中心に大雨となるでしょう。日本海の海面水温が平年より高く、大雨のリスクが高まる可能性があります。すでにこれまでの大雨などで地盤が緩くなっている地域もありますので、注意・警戒が必要です。

●強雨エリアが北上 北陸~東北の日本海側などで大雨に

梅雨前線は、明日3日(水)には日本海まで北上する見込みです。前線上を進む低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になるでしょう。

今夜は北陸に活発な雨雲がかかり、3日は雨のエリアが東北まで北上、その後4日(木)にかけて再び北陸まで南下する見込みです。3日はカミナリを伴って激しく降る所があり、北陸や東北の日本海側を中心に大雨のおそれがあります。すでにこれまでの大雨で地盤が緩くなっている地域があるほか、能登半島地震の被災地では地盤の緩みに加えて倒壊しやすくなっている建物があります。今後少しの雨でも、崖や建物などが崩れるおそれもあります。

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに注意・警戒してください。

●日本海の海面水温が平年より高い 海からも大量の水蒸気を補給

上図は日本海の海面水温を示したものです。赤が濃くなるほど平年より高く、青が濃くなるほど平年より低いことを表しており、日本海は平年より3℃前後高い部分がほとんどです。

南西モンスーンと太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気に加え、日本海からも水蒸気が補給されるとなれば、日本海側の大雨リスクがより高まることが考えられます。

例年であれば梅雨最盛期のころですが、日本海の海面水温を考慮すると、梅雨末期の様相と言えます。大雨に関する情報をこまめに確認してください。

●最新の情報 どこを見たら 何がわかる?

最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士