四国 明日28日は警報級の大雨の恐れ 土砂災害や河川の増水などに注意を
西日本付近にのびる前線や前線上を進む低気圧の影響で、四国地方では明日28日にかけて広く雨となり、大雨となる恐れがあります。すでに各地で6月の平年の雨量を上回っている所が多くなっています。土砂災害に警戒し、河川の増水などにも注意してください。
●警報級の大雨となる恐れも
明日にかけて梅雨前線が西日本付近にのび、前線上を低気圧が進む見込みです。前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んで、四国地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
明日にかけて広く雨となり、午前中を中心に雷を伴って非常に激しい雨の降る所がありそうです。発達した雨雲が停滞した場合は、警報級の大雨となる恐れがあります。
これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の起こる恐れがあります。十分に注意してください。
●あすにかけて予想される雨量 すでに各地で6月の平年の雨量上回る
これから明日夕方にかけて予想される降水量は多い所で、
瀬戸内側で 150ミリ
太平洋側で 250ミリ
となっています
6月に入ってから今日12時までの雨量は、高松で206ミリ(平年153.1ミリ)、松山で244ミリ(平年228.7ミリ)、徳島で210ミリ(平年192.6ミリ)、高知で301ミリ(平年359.5ミリ)、土佐清水で637ミリ(平年400.2ミリ)などと、各地で6月の平年の雨量を上回っています(カッコ内は平年の6月の月降水量)。
これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の起こるおそれがあります。十分に注意してください。
●大雨の時に危険な場所
大雨の際は、以下のような危険な場所に近づかないようにしてください。
①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。
④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。
⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。