今日18日(火)は、近畿や東海、関東などで警報級の大雨となりましたが、梅雨入りは見送られました。ただ、今週末は続々と梅雨入りとなりそうです。今年の梅雨はメリハリ型。降る時はザッと降り、晴れると危険な暑さが隣合わせとなるため警戒が必要です。

●今週末は続々と梅雨入りへ

今年は、太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、各地で梅雨入りが遅れています。

今日18日は梅雨前線が北上し、まだ梅雨入りしていない近畿や東海、関東などで警報級の大雨となりました。東海道新幹線など交通機関にも影響がでましたが、梅雨入りは見送られました。

ただ、今週末は再び前線が北上し、続々と梅雨入りとなりそうです。21日以降、梅雨前線は西日本~東日本に停滞し、北陸地方も前線の影響を受けやすくなるでしょう。このため、中国地方は6月21日ごろ、近畿・東海・関東甲信、北陸は6月22日ごろに梅雨入りする可能性があります。東北地方も気圧の谷が通過するタイミングで雨が予想されることから、6月25日ごろまでには梅雨入りとなりそうです。

梅雨入り早々、大雨となるおそれがあるため警戒が必要です。

一方、沖縄・奄美は20日以降、晴れる日が多いでしょう。梅雨明けの平年は沖縄が6月21日ごろ、奄美が6月29日ごろ。梅雨明けは目前ですが、明日19日にかけて梅雨末期の大雨に警戒が必要です。

●関東甲信は記録的に遅い梅雨入りへ

こちらの表は、関東甲信地方の梅雨入りが統計開始以来遅かった順に並べたものです。6月後半(16日以降)にずれ込んだ年は7回あり、一番遅い梅雨入りは1967年と2007年の6月22日です。

今年の関東甲信は、6月22日に梅雨入りとなると、1951年の統計開始来、最も遅い記録と並びます。

ちなみに、梅雨入りが遅いと梅雨明けも遅くなるという関係性はないようです。梅雨入りが6月22日と一番遅かった年をみると、2007年は梅雨明けが8月にずれ込みましたが、1967年は7月18日と平年より早くなりました。

今年は、今のところ梅雨明けが平年(7月19日ごろ)と比べ、かなり遅れることはない見込みですが、梅雨の期間が短くても、梅雨期間の総雨量は平年を上回る事があるため注意が必要です。

●今年の梅雨 メリハリ型 警報級大雨と危険な暑さが隣り合わせ

今年は沖縄・奄美や九州南部など、梅雨入り早々に記録的な大雨となりました。沖縄県那覇市では6月17日までの30日間雨量が990.0ミリと平年の3倍以上の大雨となっています。

今年の梅雨はメリハリ型。降る時は警報級の大雨となり、梅雨の晴れ間になると真夏日続出、猛暑日続出となりそうです。

1か月予報では、平均気温は全国的に平年より高く、降水量は西日本を中心に平年並みか多い予想です。その他の地域でも、前線の活動が活発になると、短期間で大雨になる恐れがありますので、今後の情報に注意が必要です。

また、昨年の春から続いていたエルニーニョ現象は終息。今後、秋にかけて平常の状態が続く可能性もありますが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高くなっています。ラニーニャ現象が発生すると、日本は猛暑となることが多いため注意が必要です。

※真夏日:最高気温30℃以上、猛暑日:最高気温35℃以上

情報提供元: tenki.jp日直予報士