ヒノキ花粉 広範囲でピーク越すも 黄砂による症状悪化に注意 まだ「多い」所も
ヒノキ花粉の飛散が徐々にピークを越えつつありますが、東海を中心に、関東、四国でもまだ「多い」日があるでしょう。また、今週は黄砂の飛来も予想され、症状の悪化が懸念されます。花粉症の方は、まだしばらく対策を続けてください。
●17(水)は大陸から黄砂飛来
今日15日(月)で4月も折り返しです。桜のシーズンが終わりを迎える所が多い中、ヒノキ花粉のシーズンもピークを過ぎつつあります。
向こう一週間、近畿、中国、九州では飛散が「少ない」見込みです。東海は「多い」予想で、関東と四国でも多く飛散する日があるでしょう。東北ははっきりしたピークがなく、「やや多い」日が続く見込みです。
一方、17日(水)は大陸から黄砂が飛来するでしょう。それほど濃密な黄砂ではないですが、花粉症の方は症状が悪化する恐れがありますので、対策を万全にしてお過ごしください。
●本格飛散の終了は?
1平方センチメートルあたり10個以上の「やや多い」花粉を観測するような本格的な飛散は、九州では4月上旬までと過ぎたものとみられます。中国、四国から東北の多くの地域でも、4月中旬までとなるでしょう。東海地方の一部では、4月下旬まで続く見込みです。
ただ、本格的な飛散が終了しても、5月上旬ごろにかけては各地でわずかに飛ぶ日があるでしょう。花粉症の方は、引き続き対策を行ってください。
●黄砂や花粉を防いで快適な生活を
① 外から帰った時には、玄関を入る前に、洋服や髪の毛についた花粉を、しっかりと払い落としましょう。花粉症でない方も、普段から、この習慣を心がけていただきたいものです。
② 新型コロナウイルス感染予防のためにも、こまめな換気が求められていますが、窓を大きく開けると、その分、花粉も室内に入りやすくなってしまいます。窓を10センチ程度開けて、レースのカーテンをするだけでも、部屋の中に入ってくる花粉の数を、窓を全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
③ 洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。花粉対策だけでなく、黄砂対策にも効果的です。その際、空気清浄機がある方は、ぜひ一緒に使ってください。綺麗な空気の中で、洗濯物や布団を乾かせば、より快適に過ごせそうです。