15日(木)は低気圧や前線の影響で、荒れた天気に。春一番が吹く可能性。来週はじめまでは暖気が流れ込み、4月並みの暖かさの日も。積雪が多い所では、なだれや屋根からの落雪にご注意を。

●13日(火)~19日(月) 雨でも気温高い 春本番の陽気も

この先1週間は天気の移り変わりが早く、季節先取りの暖かさの日が多くなりそうです。

三連休明けの明日13日(火)は、穏やかに晴れる所が多いでしょう。ただ、西から前線がのびてきて、14日(水)は西日本で雨の降る所がありそうです。

15日(木)は日本海から北日本付近へと低気圧が進み、本州付近を前線が通過するでしょう。沖縄や九州から東北は雨が降り、北日本を中心に雨の量が多くなりそうです。また南よりの風が強まり、荒れた天気に。春一番が吹く可能性があります。

16日(金)は、晴れ間の出る所が多いでしょう。北陸から北海道の日本海側は、雨雲や雪雲が流れ込みそうです。17日(土)と18日(日)は晴れる所が多いですが、19日(月)は西日本を中心に雨が降るでしょう。

気温は平年より高い日がほとんどで、15日(木)頃と18日(日)~19日(月)は4月並みの暖かさになりそうです。九州から関東では、最高気温は20℃前後まで上がる所もあり、雨でも寒さはないでしょう。

※春一番は、立春から春分までの間に初めて吹く、暖かい南よりの強い風のことです。

●20日(火)~25日(日) 雨を境に急に寒く

20日(火)~21日(水)にかけては、前線や気圧の谷の影響で、断続的に雨が降るでしょう。21日(水)は次第に寒気が流れ込むため、北陸や東北では山沿いから雪に変わり、北海道は雪の降り方が強まるでしょう。暖かさが続くのは20日(火)までで、21日(水)の最高気温は前日より10℃以上低くなる所がほとんどです。体調管理にご注意ください。

22日(木)以降は、日本海側では雲が多く、北日本を中心に雪が降りやすいでしょう。太平洋側は晴れ間の出る日が多いですが、寒さが続きそうです。春本番の暖かさが続いたあと寒さが戻り、体に堪える寒暖差でしょう。スギ花粉も本格的に飛散となりそうです。症状がひどくなる前に、対策をしてください。

●急な雪解け 注意点は?

暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士