明日26日は冬型が緩み、日本海側の雪の降り方は弱まるでしょう。記録的大雪の後、雪が弱まっても積雪や路面凍結による交通の影響、除雪作業中の事故に十分注意を。27日は厳しい寒さが和らぎますが、28日は北陸などで雨。来週はかなりの高温予想も。積雪の多い山は雪崩に注意。

●明日26日 雪弱まっても交通影響続く 積雪・路面凍結に注意

今日25日(木)は、昨日24日(水)のような短時間の大雪はなくなったものの、日本海側や太平洋側でも山沿いを中心に雪が続きました。午後5時現在も、山陰や北陸から北の日本海側は断続的に雪が降っていて、風も強く猛吹雪の所もあります。大雪や猛吹雪のピークは今日25日(木)いっぱいとなるでしょう。

明日26日(金)は、冬型の気圧配置が西から緩み、上空の強い寒気は日本の東に抜ける見込みです。
山陰や北陸の雪は午前中が中心となるでしょう。東北や北海道の日本海側は降雪は続きますが、雪の降り方は弱まりそうです。

記録的な大雪の後ですので、雪が弱まっても油断ができません。積雪や路面凍結による交通の影響に引き続き、ご注意ください。
また、除雪作業をされる方もいらっしゃると思いますが、必ず2人以上で声を掛け合いながら、安全確認を行って、事故に遭わないように十分注意してください。

明日26日(金)、太平洋側は広く晴れる見込みです。冷たい風がおさまる分、今日25日(木)に比べると寒さが少し和らぐでしょう。寒中らしい寒さは続くため、万全な防寒対策を心がけてください。

●冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」

車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。

(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。

(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。

(3)時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。

(4)時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。

(5)こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。

5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。

●土曜は寒さ和らぐ 日曜は雨の所も

27日(土)はさらに、冬型の気圧配置が緩み、日本海側の雪のエリアは更に狭くなるでしょう。28日(日)から29日(月)にかけては、弱いながら冬型の気圧配置となるため、日本海側では雨や雪が降りそうです。北陸では雪ではなく雨が降る見込みで、雪解けが進んだり、再び冷え込みで凍結したりと、路面の状況が悪化することが考えられます。地震の被災地で屋外の復旧作業をされる際には、十分ご注意ください。

また、日本海側も気温が平年に比べて高めで推移するため、積雪の多い所では雪解けが進むでしょう。

●広く「高温に関する早期天候情報」が発表

明日26日(金)はまだ「寒気」が優勢で空気が冷たいですが、来週中頃から季節外れの「暖気」が流れ込むでしょう。

今日25日(木)、東北、関東甲信、東海、北陸、近畿、中国地方、四国、九州北部、九州南部、沖縄・奄美地方に「高温に関する早期天候情報」※が発表されました。

東海から西では1月31日(水)頃から、関東甲信は2月1(木)日頃から、北陸や東北は2月3日(土)頃から、気温が平年に比べて「かなり高くなる」可能性があります。積雪の多い所では、一気に雪解けが進む恐れがあります。雪崩や屋根からの落雪に十分ご注意ください。
また、高温に弱い農作物の管理などには注意が必要です。

スギ花粉の飛散開始も迫ってきましたので、花粉の症状がひどい方は早めの対策を行ってください。

※「早期天候情報」とは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に、情報を発表します。

情報提供元: tenki.jp日直予報士