2週間天気 雪は北日本が中心 来週は寒さ和らぐ 立春は雨 融雪災害に注意
今週末は雪の範囲が狭くなり、厳しい寒さも少しずつ和らぎそう。2月4日(日)の立春は広く雨の予想。積雪が多い所では、雪解けによるなだれや落雪にご注意を。
●26日(金)~2月1日(木) 日本海側は雪や雨の日が多い
明日26日(金)も冬型の気圧配置が続き、日本海側は北日本を中心に雪の降り方が強まるでしょう。北海道では猛吹雪になる所もありそうです。北海道や東北、北陸では、高波に注意・警戒してください。
27日(土)以降は冬型の気圧配置が緩んできますが、北海道や東北の日本海側は雪が降りやすいでしょう。北陸の平地では、28日(日)は広く雨に。地震で揺れが大きかった地域では、少しの雨でも土砂災害に注意が必要です。
太平洋側は晴れる日が多く、空気の乾燥が進むでしょう。ただ、31日(水)は西から前線がのびてきて、九州から東海では雨が降りそうです。2月1日(木)も雨の残る所がありますが、天気の回復は早いでしょう。
最高気温は、北海道と東北は平年並みの日が多い予想です。次の寒気が流れ込む31日(水)と2月1日(木)は、日本海側でグッと寒くなるでしょう。北陸も平年並みの日が多いですが、来週初めは日差しの温もりを感じられそうです。一方、関東から九州は、日ごとに寒さが和らぐでしょう。30日(火)以降は平年より高くなりそうです。
●2月2日(金)~7日(水) 春のような暖かさも
2月2日(金)以降は、低気圧や前線の影響を受けやすいでしょう。2日(金)は九州で雨が降り、3日(土)と4日(日)はほぼ全国的に雨が降りそうです。5日(月)は関東など太平洋側では天気が回復するものの、7日(水)にかけては曇りや雨の所が多いでしょう。
2月4日(日)は二十四節気の立春。暦の上では春の始まりです。2月上旬は、寒気の影響は限定的で、平年より気温の高い所が多いでしょう。西日本や東日本では、春を思わせるような陽気の日もありそうです。ただ、本格的な春の訪れはまだ先で、寒暖差が大きいでしょう。体調管理にご注意ください。
●急な雪解け 注意点は?
寒さが和らぐことで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。