日本付近には今季最強の寒気が流れ込んできています。明後日25日(木)にかけて、普段雪の降らない地域の平地などでも大雪となるおそれがあり、警戒が必要です。

●今夜以降に最強寒気襲来

日本付近の上空5500メートル付近には、このあとマイナス40℃以下の今季最強の寒気が流れ込みます。今回は冬型の気圧配置がかなり強くなり、日本海側だけでなく、太平洋側の市街地でも積雪となる所がある見込みです。

特に今夜以降は発達した雪雲が流れ込みやすく、明日24日(水)にかけて、普段雪の降らない名古屋市などでも積雪となる可能性があります。山地や平地を問わず、警報級の大雪となるかもしれません。

気象庁や国土交通省は大雪に警戒するとともに、大雪の場合には不要不急の外出は避けるなどの対応を呼び掛けています。

●北陸など積雪急増に警戒

日本海側では雪や風が強まるため、大雪による交通への影響のほか、猛吹雪などに警戒が必要です。なかでも、北陸・新潟では発達した雪雲が断続的にかかる予想で、今夜以降は山沿いを中心に積雪が急激に増える所がありそうです。

明日24日朝にかけては(いずれも多い所で)、北陸の山沿いで80センチ、新潟の山沿いで70センチ、北陸・新潟の平地でも50センチ程度の雪が降る見込みで、その後も積雪が大幅に増える所がありそうです。

先日の能登半島地震で損傷を受けた建物などでは、雪の重みで倒壊するリスクがあるため特に警戒が必要です。

北陸以外の地域でも雪が強まる予想です。明日24日朝にかけて降る雪の量は、多い所で、東海で60センチ、北海道、東北、中国地方で50センチ、関東甲信、近畿で40センチ、九州北部で25センチ、四国で20センチ、九州南部で15センチの見込みです。

●不要不急の外出は控えて

大雪の際には過去に大規模な車両の立ち往生が発生したことがあることから、国土交通省は大雪の場合の不要不急の外出を控えるよう呼び掛けています。

やむを得ず車で移動する場合は、冬用タイヤの装着やチェーンの携行・装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備の準備が欠かせません。広範囲で道路が同時に通行止めとなる場合があるため、予め迂回路を考えておくなど、通行ルートの見直しも必要です。

また、公共交通機関においても、大規模で長時間にわたる遅延・運休が発生する可能性があります。移動の際には最新の運行情報もご確認ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士