北陸では地震で揺れの大きかった能登地方を中心に、引き続き土砂災害に注意・警戒し、安全な場所でお過ごし下さい。また、23日(火)から26日(金)頃にかけては、今季最強クラスの寒波が襲来する見込みです。日本海にはJPCZが顕在化する予想もあり、短時間に積雪が急増する所があるでしょう。福井・石川・富山・新潟の全県で警報級の大雪となる可能性があります。交通障害や農業設備への被害、停電等の発生するおそれもあり、最新の気象情報に十分注意、事前の対策をして下さい。

●24日を中心に強烈寒気が南下 JPCZが顕在化して大雪リスク高まる

23日(火)は西から次第に冬型となり、25日(木)頃にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。北陸上空5200メートル付近には、24日(水)をピークに氷点下40度前後の大雪の目安となる強烈な寒気が南下するでしょう。日本海の海面水温は昨年末から徐々に低下していますが、それでも、上空と海面付近の温度差は40度以上にもなり、雪雲が発達するでしょう。日本海にはJPCZが顕在化する予想もあり、平地でも短時間に積雪が急増する所があるでしょう。今後の情報に注意して下さい。

●23日~26日頃にかけて今季最強寒波襲来 冬日地点が多く真冬日の所も

明日22日(月)も、平地では雨が降る見込みです。地震で揺れの⼤きかった地域は地盤の緩んでいる所があり、少しの⾬でも⼟砂災害の危険度が⾼まるおそれがあります。危険な場所へは近づかないようにして下さい。

23日(火)~26日(金)頃にかけては、今季最強寒波が襲来する見込みです。特に24日(水)と25日(木)は、最低気温が0度未満の冬日となる所が多く、最高気温が0度未満の真冬日となる所もありそうです。出来る限り暖かくしてお過ごし下さい。

また、24日(水)を中心に警報級の大雪となる可能性が高く、期間降雪量は今冬で最も多くなる所もありそうです。大雪による交通障害や農業施設等の被害に注意・警戒してください。また、雪による視程障害、衛星放送の電波障害、路面の凍結、電線や樹木への着雪、倒木などに起因する停電などに十分注意し、停電時でも暖をとれる対策等を事前に講じて下さい。地震で損傷を受けた家屋では積雪の重みによる倒壊にも注意が必要です。

また、24日(水)は高波により、遭難や沿岸施設の被害など、重大な災害が発生するおそれもあり、こちらにも十分注意・警戒してください。

27日(土)以降は上空の寒気は弱まり、平地では次第に雪ではなく雨が降りやすくなる見込みです。

●降雪時のクルマのワイパーブレードは雪(冬)用がおすすめ

冬の北陸のクルマのワイパーブレードは、雪(冬)用に交換するのがおすすめです。特にブレードが列車のパンタグラフのように骨組構造が外側から見えるタイプのものは、気温が氷点下になると隙間の雪や水分が凍り付いて、フロトガラスの滑らかな曲面のカーブに沿って汚れを拭き取りにくくなります。ワイパーを作動させても、ムラなく全面を拭きとれなくなり、正面の視界が極度に悪くなってしまうことがあります。冬の北陸ではクルマのワイパーブレードは、雪(冬)用を是非お試し下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士