7日~8日は冬型の気圧配置が強まる 日本海側は広く雪 北海道や北陸で大雪の恐れ
7日(日)から8日(月:成人の日)は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下するでしょう。日本海側を中心に雪が降り、北海道や北陸、長野県や関東北部の山間部で大雪の恐れがあります。
●冬型の気圧配置が強まる 強い寒気南下 JPCZも顕在化
7日(日)から8日(月:成人の日)は冬型の気圧配置が強まるでしょう。寒気のピークは7日(日)の夜から8日(月:成人の日)の午前中で、東日本の上空約5500メートルにもマイナス33℃以下の強い寒気が流れ込む予想です。
また、7日(日)にかけてJPCZ※が顕在化し、北陸付近に活発な雨雲や雪雲が流れ込むでしょう。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。
●北海道や北陸を中心に大雪の恐れ
7日(日)は、日本海側では次第に雪のエリアが拡大するでしょう。8日(月:成人の日)にかけて北海道と本州の日本海側を中心に雪が降り、降り方の強まる所がありそうです。
特に、低気圧に伴う雪雲が流れ込む北海道の石狩地方や後志地方では断続的に降雪が強まるでしょう。大雪による交通障害に十分注意し、なだれにも注意してください。
また、JPCZに伴う活発な雨雲や雪雲が流れ込む北陸では7日(日)夕方にかけて大雨となる所がありそうです。寒気が流れ込む7日(日)夜から8日(月:成人の日)にかけては山沿いや山地を中心に大雪となり、平地でも大雪となる所があるでしょう。「令和6年能登半島地震」の影響で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害に注意・警戒が必要です。また、石川県を中心に地震の影響で道路が寸断されている所がありますが、大雪によりさらに路面状況が悪化する恐れがあります。復旧作業にあたる方など、車の立ち往生に注意が必要です。
●予想降雪量
7日(日)18時までに予想される24時間降雪量はいずれも多い所で
北海道:50センチ
北陸:山沿いで35センチ 平地で10センチ
関東地方北部:5センチ
長野県:15センチ
その後、7日(日)18時から8日(月:成人の日)18時までに予想される24時間降雪量はいずれも多い所で
北海道:40から60センチ
北陸:山沿いで70から90センチ 平地で30から50センチ
関東地方北部:30から50センチ
長野県:40から60センチ
大雪による交通障害に注意が必要です。電線に着雪し、停電する可能性もありますので、懐中電灯や暖をとるものを用意しておくと良いでしょう。
避難所などで、十分に暖房が使えない場合には、低体温症のリスクが高まります。できる限り、重ね着などで暖かい服装を心がけてください。上着の中に新聞紙やアルミホイルなどを詰めるのも低体温症を防ぐ対策となります。
●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。